派遣等の保育士に、睡眠時の安全を伝える

  • 2019.11.30 Saturday
  • 18:59

こっこ先生、2か月もお待たせしてしまいました。謝りようがありませんけれども、本当にごめんなさい。

 

 午睡に関して。
1)日替わりの派遣職員が、0歳児をうつ伏せにしてタオルでくるんで寝かせていたそうです。別の職員が、「仰向けで寝かせてください」と声をかけたのですが、「大丈夫です。この方が寝るんで」と言われたそうです。何が大丈夫かさっぱりわからないのですが、これだけ「仰向けで」と言われている中、初めてのクラスでうつ伏せで子どもを寝かせる保育者に驚きました。もちろん、その後、こちらで仰向けにしました。

 

2)午睡チェックの際は、顔色や呼吸とともに、子どもに触れて異常がないか確認しています。0歳の保育士の配慮に「子どもに触れ」という言葉を入れたところ、「必要あるのか」との意見をもらいました。「お腹の動きを見れば、呼吸をしているかわかる」。「自分は触れることをしていない」と。
 近くで呼吸や顔色を確認することに触れて、冷えてないかや熱が高くないかも確認する、そこも含めて「異常がないか」確認するのでは、と話したのですが、腑に落ちていない様子でした。何度も0歳を担任している職員だったので、いままでどうしてきてたんだろう、という疑問もわきました。どう伝えたらよいか、助言をいただきたいです。午睡チェックの仕方をクラス内でも再度確認をして周知ができればと思います。

ーーー

 お答えです。

 

 1に関しては、「2016年に内閣府が出した安全のガイドラインに書いてありますから、仰向けにしてください」しかありません。それでも、見ていない時にはうつぶせにしていたりすることがあります。それに気づいたら、「あなたが個人的にどう考えようとかまいませんが、決まりには従ってください。お子さんが亡くなったりした場合、検査すれば上を向いていたか下を向いていたかはわかります。うつぶせで亡くなったら、それはあなたの責任になりますよ」です。
 ちなみに、「うつぶせのほうがよく寝ているように見える」理由は、こちら(3−2)に書いてあります。でも、この理屈を説明しても、「このほうがよく寝る」の人たちは変わらない可能性が高いと思います。ですから、「ガイドラインに書いてある決まりです」のほうがはっきりします。「従わないのでしたら、派遣会社さんにお伝えします」でしょう。

 

 2は、先生のおっしゃる通りです。「睡眠チェックは、呼吸をしているかどうかだけを見るものではありません。熱が急に高くなった、逆に低くなった、呼吸が荒いといったことが異常の発見につながることはありますし、早く異常に気づければ気づけるほど、そのお子さんのためになりますから」です。園長が「これは園のルール」と言っているのであれば、「とにかく、これがうちの園のルールです」で終わらせることもできます。

 

 いかがでしょうか? 理屈を言ってもなかなか通じないものです。「子どもの命と、職員の仕事を守るための決まりですから、守ってください」が最もシンプルです。
 

「とにかくケガをさせるな」と言われる…

  • 2019.11.12 Tuesday
  • 14:38

 月子先生、ほんとにほんとに遅くなってしまってごめんなさい。「1歳児3対1と6対1の比較実験」の報告書を出すのが先で…というのは言い訳です。ごめんなさい。次はこっこ先生です。遅くなってごめんなさい。フジ先生、2016年のスレッドにコメント、ありがとうございます。おかげさまで今は、「何か事件や事故が起こるとまずはここのサイトに来る」という方も増えてきました。ありがたい限りです。

 

 さて、月子先生、どちらのお尋ねも、どうお返事しようかとけっこう悩みましたが…。2のほうは答えにもなっていません。ぜひ、皆さん、ご意見をください!

 

1)現場の保育者がいくら掛札の話を聞いても、施設長や保育所を管轄する課の職員が理解していないと、「ケガはダメ」「預かった状態のまま返すのが鉄則」のままで、状況は変わらない。

 

〔お答え〕
 はい、その通りです。ですから今はまず、「新卒や新しい保育士だけを対象にした研修会」は一切、お断りしています。「施設長や主任が聞くようにしてください」「課の人も呼んでください」と言うようにもしています。新しい職員が「そうなんだ…」と思って園に持って帰って、「うちは違う」「危ない」と思っても言えないし、つらくなるだけですから、と。もちろん、実際に肝心な人たちが来るかどうかは別ですし、そもそも安全に興味のない人ほど、「ケガはダメ」「預かったままの姿で…」をおっしゃるので…。掛札なりに努力はしています。まあ、私の話を聞いたからといって、「あんなのきれいごとだ」で終わらせる人はいると思います(←けっこう悲観的)。

 

 掛札がいくらお話をしても、実際には園に持って帰れるわけではない。なので、せっせと文章にしております…。園長や担当課の方が文章を読まない人だと、もうどうしようもないんですが。ケガに関しては、『ぜんほきょう』あたりに書いた文(1−8)であれば、「全保協のニュースレターに載ったものだから」というあたりで説得力が…ないんですよね…きっと(←ずいぶん悲観的)。

 

2)もうひとつのお尋ね。内容は要点だけにしてあります。
 ひとりで歩けるようになった1歳児が、床の上にも何もない、壁も棚も遠い所で、何も持っていない状態で、ただ歩いているだけで一人で転び、やわらかい床シートの敷いてある床に口をぶつけ、口内にケガをしました。これを「不適切な保育」と言われ、とにかくケガのないようにと言われました。「成長の機会を多少奪ってしまっても、とにかくケガをしないことが大切。口の中にケガしてばかりでは、保護者も安心して預けられないでしょう?」と。

 もちろん、歩いていたら壁や柵のそばで転んで激突しないよう、オモチャにつまずいて転ばないよう、オモチャを持って歩くことで余計なケガにならないよう、気をつけてはいます。何もない所で歩いている子は、多少距離をとって見守れるからこそ、ある程度は自由に歩かせられるのであり、絶対に、どこでも転ばないようにとなると、職員が2人(子どもは計6人)とも手のあいている時に一度に1人までしか歩かせることができません。ハイハイで顔をぶつけて唇をかんでしまうこともありえるので、ハイハイも制限しなくてはいけません。今、子どもたちは歩くのが何より楽しく、自宅ですら、オモチャより何より歩き回ってニコニコしているとノートに書いてあるような時期です。

 それでも、この子たちをひとりで歩かせることは不適切な保育なのでしょうか? 極力危険は取り除いていますが、床すら結果、ケガをしてしまうなら危険というなら本当に何もできないと思ってしまうのですが、それは私がうまく保育できていない未熟な保育士だからなのでしょうか?

 

〔お答え〕
 まぜ返すわけでもなんでもなく、人間が二本足で歩く以上、転ぶんです。おとなだって、もちろん歩き始めの子どもだって。『ぜんほきょう』に書いた通り、転ぶ、つまずくといったできごと自体が悪いわけではないし、二本足でうまく歩けるよう育てていくなら、こうしたできごとが起きないようにするわけにはいかないのです。「成長の機会を多少奪ってでも」というのはその通りで、歩かせなければ歩けるようにはならない(成長の機会を奪っている)、結果、歩けるようになるべき時期に歩くことを学びきれない、それでいいのか、という話ですよね。

 

 これを園長が保護者にきちんと話し、保護者の「家でも、ただただ歩いてニコニコしています」というノートに対し、「そうですよね。転びながら育っていくんですよね」と言えるのが当然なのですが…。それが先生の園ではできない、リーダー自身が「成長の機会を奪ってでも、ケガをさせるな」と言うと。

 

 ごめんなさい、なんと答えようかと考えていたのは事実です。答えの一つが『ぜんほきょう』の内容でもあります。でも、これ以上は何も言えません。言いようがないのです、そのような考え方をするリーダーをどう説得できるか…。

あとは、組合でこの話を挙げてみることでしょうか。「これでは保育士が働けないし、子どもも育たない」と、そちらで問題提起をしてみるというのはいかがでしょうか? 公立だから、異動を待つか…。

 

 皆さん、いかがでしょう? ぜひご意見、ご経験をお聞かせください。これ以上は私にはなんとも言いようがありません…。長時間保育、無償化、配置が少なすぎる、一方、「ケガすらさせるな」。親が子どもともっと時間を過ごせば、「ああ、子どもって転ぶんだ」「どこでも蚊に刺されるものなんだな」とわかるはずなのですが。今の子育てと保育は、悪循環の中にはまりこんでいると思います(←とても悲観的)。

 

掛札

学校給食として作られたものが園で提供される(続)

  • 2019.10.31 Thursday
  • 15:16

 9月25日、「心配な保護者」さんからいただいたお尋ねです。少しはしょってあります。遅くなってごめんなさい! 次は、9月26日の月子先生です。一両日中に書きます。

 

ーーー

 

 以前、給食について質問した者です。
 先生に教えていただいた情報をもとに市にメールを送りました。「ガイドラインにあるように丸い物は給食に使わないでほしい。保育士が配置基準ギリギリのため安全が保たれていない状態で、窒息の恐れがある食材を使わないでほしい」ことを伝えたのですが、「栄養士の方針としては『よく噛んで食べること』を一つの目標にしているので食材の変更はできません」と言われました…。ガイドラインに沿わない給食を作ることはいいのでしょうか。

 

 栄養士は、どうして、かたくなに丸こんにゃくや白玉や餅を使おうとするのだろうと不信感を持ってしまいました。市へのメールには、先生から教えていただいた「兵庫県のヒヤリハットの資料」をつけたり、「ブドウの窒息事故」の資料をつけたりしましたが理解していただけませんでした…。メールの後、市の担当者との面談も行いましたが、市としては栄養士の言うことなので…という感じで報告を受けました。市が栄養士を指導する立場なのではないかと思いました。
 また「大きすぎる食材は保育士にキッチンバサミで切ってもらってください」と言われたのですが、年少20人を1人で見ながら、イカフライや煮物に複数入っている丸こんにゃくを小さく切り刻みながら、子どもたちによく噛むように指導しながら、トイレ補助などを行うことを市は想定しているのだろうかと不安に思いました。

 

質問は
ヽ惺撒訖はガイドラインに沿って作らなくても良いのか?
栄養士の指導を市で指導しなくてもよい立場なのか、です。

 

 市内では昨年度、園児が園舎から1人で出るというヒヤリハットが2件も起こっています。市からは管理職に「職員と自分で探してください」「増員してほしい等の要求が多すぎる」「無理をしてください」などと指導が入っているようです。
 市はできるだけ人件費を抑えて、少ない人数で園を運営しようとしているようです。そんな中、一番コストが掛からず、園児の安全を守れるためには給食の内容の変更がいいと思ったのですが、ご理解頂けずとても残念に思っています(園内の事故で多いのが「食う・寝る、水遊び」だと聞いたので)。
 来年度から年少(3〜4歳児)クラスに下の子供を通わせるかどうしようか悩み始めました。私に何かほかにできることはあると思われますか? よろしくお願いします。(心配な保護者、9月25日)

 

ーーー

 

心配な保護者さん、ご心配は理解してます…。はて、どうしたらいいのやら…。

 一瞬、あら?と思ったのですが、その園だけでなく、公立の幼保施設(3歳以上児)の給食すべてを、学校給食と同じメニューで作っているということでしょうか?(まさか3歳児以下は違うと思いたい)。お読みする限り、そのように読めるのですが、それはあり得ないと思います。兵庫県の事例集(「安全」の5−3)をお読みになっておわかりの通り、3歳以上児であっても誤嚥は起きています。それをすべて「よく噛まないで食べたからだ」と子どものせいにするわけにはいかないですよね。まして、未就学児で。
 
 もちろん今でも、「よく噛んで食べるように促したい」から食べ物の規制をしたくないとおっしゃる保育士、幼稚園の先生たちはいらっしゃいます。ガイドラインができる前は「丸のままのミニトマトや白玉団子、こんにゃくのような、つるん、んぐっといくリスクの高い食べ物を使ってまで、噛んで食べることをわざわざ教える必要がありますか?」とお伝えして理解をお願いしてきました(丸こんにゃくはこの種の食べ物です)。ガイドラインができてからは、「丸のままのミニトマトと白玉団子のたぐいのものは、『避けることが望ましい』とガイドラインに書いてあります。つまり、この食べ物で死亡・脳障害が起きたら園の責任だということです」とお伝えしています。ガイドラインに丸こんにゃくは入っていませんが、ご存知の通り、こんにゃくゼリーでさんざん問題になったのがこんにゃくです。丸こんにゃくに限って言えば、死亡・脳障害が起きたら、「またこんにゃく? それも丸こんにゃくを未就学児に?」とマスコミが書くであろうことは間違いがありません(たとえハサミで切っていても)。

 

 でも、「保育園、幼稚園については、内閣府のガイドラインがあり、丸いもの、飲み込む時に詰まりやすいものは避けるよう書かれている」とおっしゃっても、ダメだったのですよね…。このガイドラインは学校給食には適用されませんが、未就学児施設には適用されます。うーん。

 

 ひとつ、現実的なことを書かせていただくと、自治体でメニューを作っている栄養士さんの力はかなり強いようです。そして、実に興味深いことに、担当の栄養士が異動すると、方針がまったく変わることもあるのです。もちろん、事故が起きても、突然、方針は変わります。保育担当課がなにかを言って栄養士の姿勢が変わったという話は聞いたことがありませんが、園長会から栄養士に伝えて、リスクの高い食材をやめたという事例はあります。

 

 心配な保護者さんにできることがあるとすれば、とにかく(入園予定の)園に伝え続けることです。市は動かなくても、園の中にはあなたと同じ心配をしている保育者、幼稚園教諭がいる可能性はあります。私がこれまで書いたこと、サイトに書いてあることをお伝えいただいてもちろんかまいません。「あの人はうるさい」と思われても、お子さんの命には代えられません。大変なことになってから、「言っておけばよかった」と思っても遅いのです。言い続けてください。そして、ひっかかりがあったら、いつでもお尋ねください(返事が遅くなってしまっていますが…。ごめんなさい)。

 

 もうひとつ、「市は『イカフライなどはキッチンばさみで保育士に切ってもらって』と言った」と園に必ず伝えてください。それを言った市の人、面談の日付等は記録してありますよね。おっしゃる通り、園でその人数の給食の刻みをできるわけがありません。でも、「市がそう言った」と園に伝えておかなければ、何か起きた時に「これでよかったんだ」と言われかねませんから。

 

 最後に…。市、ひどいですね。担当課の言葉、市長に伝えていいくらいですよ。「無理してください」なんて、ありえない。今、私たちが「1歳児を3対1に」と言っているような話は、自治体さんとしては「なに、わけのわからないこと言ってるんだ」っていう感じなのでしょう。山中先生たちが言い出した通り、「食う、寝る、水遊び」が一番危険です。特に、「食う(誤嚥窒息)」は、同じ「息ができないできごと」の中でも特に危ない。でも、食べ物自体の加工と食べさせ方で予防できる可能性も高いのです(安全の1−7、または1−8)。

 

 精神的にもおつらいとは思いますが、言い続けてください。なにかありましたら、いつでもおっしゃってくださいませ。

 

掛札

おむつの「防水紙」について

  • 2019.10.29 Tuesday
  • 20:01

ひと言だけ。

おむつ替えに「広告紙を使う」という件で、「広告紙なんて汚い」と感じる先生がいるようです。

並木先生に確認したところ、広告紙を推奨してくださったのは、国立感染症研究所の先生だそうです。

がんばる。

  • 2019.10.29 Tuesday
  • 19:19

…って言葉、大嫌いなんですけどね。でも、もうちょっと頑張る。あ、掛札の話です。

 

保育園NSさん、「おむつ替え」のコメントありがとうございます。その後の秘密コメントは、並木先生にも送りました。努力すれば、少しずつでも改善されていく部分はあるのだと思います。なんか、すべてが崩れていっているようにすら感じるけど。

 

新潟の3対1の実験結果、11月上旬には出します。分析自体は睫收萓検焚岷狢萋鵑海匹皹牘狡后「親心を育む会」事務局)が一人で、その分析のまとめは睫收萓犬隼笋します。でも、データは新潟県の先生たちが自分たちで撮影・録画してくださったもの。「1歳児3対1」を守りたいから。日本じゅうを「1歳児3対1」にしたいから。子どもたちがおかしくなっている姿を、これ以上、見ていられない。日本じゅうでそう感じている先生たちがいます。

 

京都市の先生たちも京都新聞に全面広告を出しました。あの全面広告を貼り出している園は、京都市の外にもたくさんあります。

 

結局、どんな努力をしても「預けっぱなし」の状況はよくならないのかもしれません。子どもたちの状態、親子の状態はどんどん悪くなるだけかもしれません。でも、「これじゃダメだよ」と言って結局ダメなのと、「何を言っても、何をしても、何も変わらないから」とあきらめて結局ダメなのとでは、違います。

 

だからもう少し頑張る。ブログのお返事も書きます。一両日中には次を書けると思います。

 

園を私物化している園長のもとで働く

  • 2019.10.19 Saturday
  • 18:47

〔質問のしかた〕

どこの「コメント」欄でもかまいません、開いて、ペンネームと質問をお書きください。その後、「コメント送信」を押してください。「コメント送信」を押してもコメントは表示されません。掛札だけが裏で質問を読みますので、質問そのものが表示されることはありません。他の人の質問に対するコメントは、表示してよいと判断したものだけ表示させます。現在、1か月分ぐらい、お返事が遅れております…。ごめんなさい。)

 

 

(はまゆげ先生、コメントありがとうございます・下。被害がなくてよかったです!)

 

 22日にお尋ねくださった東京のTAN先生へ。内容はここに一切書けませんが、はっきり言います。お書きになっている内容をすべて自治体の保育課に伝えて、「園長をきちんと指導してください」と伝えましょう。そして、先生は辞めてください。そして、園長が

 

 「保護者のほうを見て、クレームを減らしたいだけの」「一方で、熱中症や食中毒のリスクも理解しようとせず」「ただ、自分がしたいからというだけで、必要な処理すらしない食べ物も子どもに出していいと言う」ような人であることに問題を感じている職員が他にいるなら、その方たちも一緒に辞めてください。

 

 その園にいるのは、先生の努力の無駄遣いです。これまで起きたもの以上の大きな事故が起きるかもしれませんし、起きないかもしれません。こればかりはわかりませんが、結局、「死なないとわからないような園長」なのですから、ごめんなさい、どうしようもありません。先生のスキルと知識は、別の園で活かしてください。

 

 保育課の指導係の先生たちに無視されたら、また、ここにお知らせください。

 

掛札

オムツ替えの方法について(マットの消毒?)

  • 2019.10.14 Monday
  • 08:58

 皆さん、台風は大丈夫でしたか? はまゆげ先生、避難、大変でしたね…。ご自宅に戻れましたでしょうか。(下のスレッドのコメント)

 

 さて、時節柄、感染症がひろがるのを防ぐのはとても大事なので、保育園Ns.さんのお尋ねを先に。並木由美江先生がすぐにお返事をくださいました。ありがとうございます。

 並木先生のお答え以外にも、皆さんの工夫をお知らせください! 
 (次は、9月22日にいただいたお尋ねです。)

 

ーーー質問ーーー
 もうすぐ嘔吐下痢の流行の季節ですが、オムツ替えシートの消毒を皆さんの園では、どのように対応しているのかが知りたいです。私のところでは「お尻がシートに直接ついたら、ピューラックス溶液に浸して絞った布で拭く」となっています。これについて、はっきり、「めんどくさい」と言ってくれた先生がいます。
 必要な作業とはいえ、一度に10〜20人のオムツを替えていれば、お尻がつく機会は何回もあります。見ていると、お尻がついた後の対応は先生によってまったく違います。そんな中で「めんどくさい」と勇気を持って声をあげてくださった先生がいることは、改革のチャンスだと感じています。
 コストがかかる方法は上から許可がおりないので、最低限のコストでてきる方法、かつ保育者が「めんどくさい」と感じない方法を模索中です。

 アルコール入りのウエットティッシュで拭いたらダメか?とも聞かれたので、以前使っていた物はアルコール入りといっても濃度が低い(安い)物だし、そもそもアルコールはノロウイルスやアデノウイルスには効かないとお伝えしました。
 他の園の皆さんの対応を知り、流行前に色々試して、より良い方法でやっていきたいと考えています。よろしくお願いいたしますm(_ _)m 

 

ーーー回答ーーー
 並木先生のお答えです。全国保育園保健師看護師連絡会のDVD『保育園における感染症対策』にも入っているそうなのですが、このDVDは現在、品切れ、再度制作準備中だそうです。

 

(以下、並木由美江先生)
 オムツ交換の流れは、★尿の場合★、まずズボンを脱がせたら、汚れたオムツをつけている状態で新しいオムツをお尻の下に敷き込み、汚れたオムツを内側に丸めるようにはずします。お尻は新しいオムツの上に乗ってる状態になりますから、そのままオムツをあててテープで止めれば交換終了。あばれてしまわない限り、シートにお尻を乗せることはないと思います。

 

 でも、学生などに、何も言わないで「オムツ交換してください」と言ったら、ほぼ全員が汚れたオムツをパッと取って、お尻は一度シートに触れます、そして新しいオムツをヨイショと差し入れていました。そうではなくて、最初に新しいのを差し入れておくことで、シートにお尻も触れず、スムーズに清潔に交換できますね。

 

★排便の場合★は、DVD(現在品切れ・制作準備中)でも紹介してるように、新しいオムツを防水紙(※)ではさんでから、排尿時と同じようにしてお尻の下に敷き込みます。汚れたオムツと新しいオムツの間にある防水紙で、汚れたオムツを包みます。排便の場合は、お尻がシートに触れてなくても、使用後は次亜塩素酸ナトリウム希釈液を雑巾などに浸したもので消毒します。

 

 こうすれば、排便の時と、排尿でお尻がついてしまった時だけの消毒ですみますから回数はそれほどではないかと思いますが、いかがでしょう?

 

(※)防水紙とは、ツルツルした光沢紙面の広告紙や、生協等の光沢のある製品案内紙です。予算があればペット用シートなども使えます。私は生協を使っている職員に協力していただいて、ゼロ円ですませてました。なお、新聞紙では防水効果無しなので感染防止にはなりません。

 

…だそうです。並木先生、ありがとうございます。「防水紙ってなに? 高いんですか?」と思わず聞いてしまった掛札に、ちゃんとお答えくださってありがとうございます!

 

緊急:日曜日、月曜日(祝)の出勤について

  • 2019.10.12 Saturday
  • 12:05

うさぎNSさんから、

「週明けの平日に延期になった運動会のため、明日日曜日、職員が集まって打ち合わせをすることになりました」

とのこと。

現状からすると、あちこちで洪水や停電などの被害が出ます。電車は日曜日の昼まで動きません。打ち合わせをできるとは思いませんが…。それぞれの家庭(保育士)が被害対応をしなければいけない明日や月曜日に打ち合わせというのは、ありえないと私は思います。「無理です。行けません」ではダメですか?

 

跳び箱について

  • 2019.10.08 Tuesday
  • 22:25

 では、LISKO先生のお尋ねです。


 運動会での組体操の危険は少しずつ共通認識が出来てきたと思うのですが、飛び箱はどうでしょうか? そもそも子どもにとって、練習させられてできるようになることはすごいことではないです。危険が伴うことも頑張らせる保育に疑問を持つのは私だけでしょうか?

ーーー

 お答えというよりは、掛札の個人的意見ですが。

 

 跳び箱はじめ、「体育」と言われるものがすべて限りなく嫌いだった元・子どもとしては、「その通り!」と言いたいところですが、今の趣味が筋トレという私にとっては、悩むところでもあります…。

 

 まず。LISKO先生、ちょっと考えてみてください。組体操、鉄棒、雲梯、ジャングルジム、跳び箱は、それぞれリスクが違います。どう違いますか?

 

 

 


 組体操(人が積み重なるもの)は、下の人が巻き添えになるリスクがあります。他の4つには、まずそれがない(もちろん、遊ばせ方がへたなら誰でも巻き添えになりますが)。次。鉄棒、雲梯は、そこにつかまることができない子どもには、ほぼリスクがない。跳び箱も「跳ぶ」という行動の練習が必要。ジャングルジムは一段のぼれたら上まで行けてしまう。私は、組体操(巻き添え)、ジャングルジム(一段=一番上=落ちたら死ぬ可能性)は危険だと言います。でも、ジャングルジムも外側に子どもがいるぶんには、おとながつくことができる。鉄棒も雲梯もつくことができ、落ちそうならおとなが手を出せる。跳び箱は、練習中、横につくことはできるけれども、実際、「跳ぶ」となったら横についているわけにはいかない。だから、落ちる時は落ちる。鉄棒も雲梯も落ちる時は落ちるけれども、跳び箱と比べれば「横についている」ことができる可能性も高い。

 

 このように考えると、確かに跳び箱は危険です。じゃあ、跳び箱をやめるか。そうなったら、鉄棒も雲梯もやめるっていう話になっていくような気がします。運動嫌いだった元・子どもとしては、「跳び箱なんてないほうがいい!」と思いますが、指導者つきで筋トレをしていると、「あの時、教え方がもっとうまかったら、私も体育嫌いにならなかったかも」「私もできたかも」と思ったりもするのです。

 

 なにより、こちら(『ぜんほきょう』の記事)に書いた通り(「安全」6-1「コミュニケーション」のA-1にも別の見方で書いてありますが)、ケガの程度は、そこに至るできごとの良し悪しとはほぼ無関係なのです。ずっと、すいすい、跳び箱5段を跳べていた年長さんが、ある日、手をすべらせて落ちて骨折するかもしれない。一方、私は小学校でもぎりぎり4段しか跳べなかったへたくそだったけれども、体育でケガをしたことは一度もない。

 

 『ぜんほきょう』に書いた通り、人間、かすかな段差でつまずいて頭を打つことも、腕の骨を折ることもあるわけで、二本足で歩き、とんだりはねたりしている以上、ケガ自体を恐れていたら、どうしようもない。特に子どもは、です。

やりたくない子、できない子にむりやり活動をさせるのは危険ですし、本人が恐れているからリスクも上がるでしょう。でも、子どもの「やってみたい」「できるようになった」は大事じゃないかと。LISKO先生がおっしゃっている「頑張らせる保育」は、たぶん、「やりたくない子」「できない子」にむりやり…のほうをおっしゃっているのかなと思いますが。

 

 いかがでしょ?

台風の話題ふたたび

  • 2019.10.06 Sunday
  • 11:15

 はな先生、はまっこ先生、台風の季節が終わりそうなのに、遅くなってしまってごめんなさい!(昨日、19号が発生しましたけど…。) 今月末、韓国にシンポジウムで行くのですが、提出する資料が「最初の話と違うじゃないか!」な量だったため(そのうえ英語…)、いろいろ遅れまくりました。

 

 次は9月14日のLISKO先生のご質問にお答えします。私のつたない回答に「役立った」とおっしゃってくださった先生方、ありがとうございます! 保育園Nsさん、ご質問の件、並木先生に「めんどくさくない方法」をお尋ねしています。

 

 では、お2人の声から。 
(はな先生)
 幼稚園、小中学校は休校、場合により会社もお休みになるのに、保育園は「危険のないように」みたいな掲示や連絡で協力を求めるだけ! 保育園こそ事前にはっきりお休みを示してほしい、行政側から。小さな子を連れて園に向かうのもおかしい。働く職員も交通機関が止まれば勤務できない,行けないという罪悪感につながります。
 台風の季節になるとドキドキします。いかがでしょうか?

(はまっこ先生)
 Twitterで、停電中の保育園で働く保育士のつぶやきを読み、自分がその立場だったらと、とても不安になりました。保護者と子どもを少しでも助けてあげたいという思いと、熱中症の不安、自分自身ふらふらの状況での保育で事故が起きないかなど、頭の中でぐるぐるしてしまいました。この思いを今現在している保育士さんがいることに胸が痛みます。
 もうひとつ、断水の場合についてもアドバイス頂きたいです。

ーーー

 なんてお答えしようか、むちゃくちゃ悩みましたが…。保育園が「福祉」の枠組みの中で運営されている以上、枠組みとしては「開所してください」になります。こればかりはどうしようもありません。トップページ下「最新情報と大切な情報」の中室さんの記事(日経。今は上から3つめ)の最初のグラフにある通り、保育園に子どもを預けている保護者の大半は、今、「(少なくとも経済的には)福祉を必要としない人たち」なのですが、法律的な位置づけはいまだ、「保育園=福祉」です。

 

 ただ、8-1に書いた京都市の事例の通り、自治体も変わってきています。無理に「開所しろ」と言って人的被害が出たら自治体にも責任が生じかねないからです。特に、日本列島の西半分は、昨年、複数回起きた気象災害で態度がかなり変わったようです。最も公共的なサービスである鉄道がきっぱり「動きません」と言うようになったから、というのは大きいと思います(鉄道で通勤している人はとても少なくとも)。

 

 日本列島の東半分、特に関東周辺が台風の大きな被害に遭ったのは、今回の台風がほぼ初めてです。そして、今回は、予防的対応も遅れ(鉄道は中途半端に運休して状態を悪化させた。職場は「通勤は自己責任で」的な呼びかけ=「出勤しろ」)、被害把握も遅れ、その後の対応も遅れ、さんざんでした。

 

 次の台風害、水害が起これば、状況は変わるでしょう。災害対応に関しては、この文化はそれなりに学ぶので。特に、自治体や企業は自分たちの責任を避けようとします。鉄道が普通に一日全面運休するようになれば、関東周辺は「保育者も出勤できません」と言うことができます。

 

 今回の千葉県や神奈川県の被害をもとにして、(8-3に書いた通り)「広い地域で停電や断水の可能性があります。保育者も出勤が困難です。安全に保育をできる状況にはありませんので、登園を見合わせることをお勧めします」と言うしかないでしょう。ここではっきり、「安全に保育をできる状況にはない」と明言すべきです(8-3に書き加えました)。

 

 はまっこ先生が断水についてお尋ねですが、断水だけでなく、停電(エアコンが使えない)、雨漏りなどすべて、要するに保育者が保育に専念できない状況を生む被害が生じた時には、一斉メールで「〜のような状況です。保育に専念して安全を確保できる状態にありません」と伝えることが肝要かと…。むろん、「安全に保育をできない」と言っても登園する保護者はいるでしょう。でも、「こういうリスクがあります」と言っておいたかどうかは、万一、深刻事象が起きた時の説明として不可欠です。

 

 そして、先生方が不安を感じるのは当然です。「なにがなんでも、保護者のためにうちの園は保育します!」と言える人たちのほうが、心理学的には不思議です。災害は自分の命にも影響を与える危険性があるのに、その恐怖を無視できる人たちなのですから、生き物として不思議(自治体や法人/企業本部が「開所しろ」と言うのは、そもそも他人ごとなので当然)。

 

 数年前と確実に違うのは、今回のような被害がこれからは増えるという点です。となれば、「とにかく開所!」は変わるはずです。人的被害が出る前に変わってほしいところですが…。

 

 さて、お答えになっているかどうか…。

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