次亜塩素酸、「お」をつけるかつけないか、睡眠の安全

  • 2017.03.13 Monday
  • 22:32

 「今年は花粉症、楽だなあ。目も鼻も大丈夫だし (^^)」 と思っていたら、1週間ぐらい前からじんましん…。私、じんましんと言ってもみみず腫れ状になるじんましんなので、顔に出ないように…と対処中。特に、首の後ろ側がすごい、紅白まだら模様のでこぼこになっています(泣)。

 

さてさて、すぎ先生と、ちえ(ともえ?)先生、遅くなってごめんなさい。次亜塩素酸、文章、睡眠です。

 

まずは、すぎ先生。

 

1、次亜塩素酸が調乳ポットに入ってたとニュースがあったとおもうのですが(1月頃?)、次亜塩素酸の保管方法について保育所で変えていく必要あるのでしょうか。子どもが触らないところに置いてますが。

 

 ニュースの件(「ニュース」ページの2016年、「事故などの事例」の12月21日を見てください)はどう考えても、おとなによる意図的な混入としか考えられません。ですから、子どもの手が届かない所に置く云々ではないと思います。

 ただ、子どもが(おとなも!)ペットボトルに分けられていた洗剤や農薬(の希釈物)を誤飲してしまった事例はあります。私は、「リサイクルのペットボトルで希釈液を保存したり、小分けしたりするのはやめて」とお伝えしています。ペットボトルは子どもにとって(おとなにとっても!)「飲んでいいもの」です。「外にマークや文字を書くから大丈夫」と思っていると書き忘れたりします。専用の希釈容器、小分け容器に入れて、できる限り、子どもの手の届かない所に置く。そして、できる限り、子どもが見ていない所、時間帯にその容器を使う。子どもは見ていて、「なにをしているんだろう?」と思うと真似をしますから。

 

2、文章について、(お)の使い方です。お友達お着替えお弁当などやたらと(お)が目立つことがあるのですが、お便りや保育記録に書く時どこまで(これはいらない)と教えるべきか迷います。(お集まり)は集まりに直しています。
また、(やる)という表現がよく見られます。書くとあまり良くない言葉に見えます。書き言葉として間違えではない様なので直す根拠が曖昧です。

 

 私が添削する時は、保護者が読み手の場合、おとなの日常の言葉で使わない「お」はできる限り削除します。「お弁当」はおとなも言うので「お弁当を広げました」。ですが、「着替え」「友だち」「朝の集まり」です。保護者はおとなですから。ただし! 保育士さんの中には、本当に本当に本当に品のいい文章を書く方がいます(きわめて稀ですが)。そういう方が、とってもきれいでやさしい文章の中で「お」を多用してもあまり気になりません。これは文章全体の中のバランスの問題です。

 「友だち」に関しては、私は別の意味で「濫用しないで」と言います。それは、こちらのページの「信頼をつくる」の真ん中へんに「『お友だち』と『子どもたち』」という項目がありますので、そちらをお読みください(=文章について書いているページです。リンクが開けなかったら、おっしゃってください)。

 「やる」は私自身、書き言葉の中では極力使いません。すぎ先生がおっしゃる通り、私も「品がない言葉」だと思うからです。ただ、「品がある、ない」は個々人の感じ方なので、私はこう言います。「やる、で全部表現していたらつまらないよね」と。上のリンクの中にも書いていますが、「〜して楽しみました」「〜で楽しんでいます」を乱発していたら、保護者は飽き飽きします。気持ちが悪くなります。「やる」はほぼすべて他の動詞(具体的な行動)で表現できるでしょう。「やる」を使わないで、他の動詞を使わないでも、「する」「した」と書けます(私は「する」「した」と書きます)。「今日は製作で〜をやりました」なら、「〜をしました」、または「今日は製作で〜を作りました」にできるわけです。私は書き言葉で「やる」「やった」を使いません。使わなくても文章は書けます。

 

3.すぎ先生の自治体、おっしゃっていただければ行きますよ〜 (^^)   個人サイトの「略歴と仕事」にメールアドレスが置いてあります。
 

そして、ちえ(ともえ)先生、

[お尋ね]

 私自身看護師としてどうしたらいいのかいつも悩んでいます。元気に登園してきたお子様たちを元気にお迎えの時にお返しするのが責任と思っています。しかし、現場は、ぎりぎりの人数で保育しています。掛札先生が話されていたように、午睡中に書類を書くためにパソコンを操作していたら、時間はあやふやになります。きちんと、時間ごとに睡眠確認してもらえていれば、それも、生きている確認をしてもらえれば・・・ですが。私の園は、できるだけ全クラスシーツ以外のバスタオルはやめていただくようにお願いしました。それは、幼児になると自分で布団を敷くのでぐちゃぐちゃです。また、四隅にゴムをつけた人は何年もたつとゴムが伸びてひっかっかるのです。いずれも、自治体によってきちんと考えて対応しないといけないのですね。有難うございました。

 

 ちえ先生、NPOのサイトの「3−1 睡眠中の安全」に書いていますが、アラーム(タイマー)を使ってください。100円のタイマーで十分です。眠っている子どもはこのぐらいの音では目覚めません。目覚めた子がいたとしたら、(たぶん)その子はもともと寝ていなかったんですから、他のどんな音でも起きます。「5分後には」がノートを書いていたら「15分」とかにすぐなってしまうのが人間の脳です。お子さんが亡くなって、「あの時、タイマーを使って5分ごとにチェックしていたら…」という後悔をしないために、タイマーを使ってください。

 

(これは12日に掲載した「新年度の睡眠の安全」をお読みになってのことだと推察しますが)

 タオルの件も、幼児も個別の睡眠チェックをするのかも、何歳まで途中、ひっくり返すのかも、全部、自治体に聞いてください。子どもを預かる責任は保育園だけが負うものではありません。自治体も国も責任があります。だから、「聞いたって答えてくれない」とあきらめることではありません。とにかく、保育現場が今、どれだけ大変かを訴え、その中で自治体や国がすべきことは要求していかなかったら、先生たちの心がつぶれます。なにより保育自体がやせていってしまいますから、子どもが影響を受けてしまいます。

 

 

看護師さんの保険について

  • 2017.02.22 Wednesday
  • 12:26

アヤ先生

 

遅くなってしまって、ごめんなさい! 民間保育園の場合、看護師さんが個人で入ることのできる保険はないそうです(公立はわかりません)。ただし、園(法人、企業)が職員を対象にした保険に入っていれば、それによってカバーされるそうです。

 

お返事になっておりますでしょうか…。

 

かけふだ

(睡眠のところに、かな先生からのコメントもいただいています)

 

 

研修会で行っている「絵を描くワーク」のフォローについてお尋ね

  • 2017.02.15 Wednesday
  • 23:18

うっちー先生からご質問をいただきましたので、お答えします。ここに出てくるワークは、今年に入ってから研修会で実施しているもので、まだNPOのサイトには書いていませんが、年度の真ん中あたりには書こうと思います。いずれにしても、年度の初めにしても意味のないワークなので。「ワークがわからない」という方は、飛ばしてください。

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 研修会で長時間にわたって大切なお話をユーモアを交えてお話しくださいましてありがとうございました。とても良い勉強ができました。今日の経験を自分だけで終わりにせず、園内や同市内の保育園とも共有していきます。
 お忙しいところすみませんが下記の件につきまして教えていただけるとうれしいです。最後におこないました「絵を描くワーク」を私が園内で行った場合、各保育士が伝えているつもりでもなかなか伝わっていないことなどを共有できたとしてまとめとして、どのように締めくくればよいのかをより良い方法がございましたら教えてください。
 絵を描き終わり、それぞれうまく伝えられた人、うまく伝えられなかった人などいろいろ出てくると思います。それを人によっては、なかなかうまく伝えられないこともあるんだねということで終わってよいのか、それとも、だからこうしましょうやこういうことに気をつけましょうというような文章などがありますでしょうか。
 ご返答をどうぞよろしくお願いいたします。
 

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1)うまく伝わって、原画が複製できるグループ、できる人、できない人、それぞれです。「できてよかったね」「できなくてがっかり」ではありません。うまくいかないのが当然。うまく複製できたとしても、「今日は、このグループではうまくいった」というだけのことだよ、という点を確認してください。なによりも「ああ、説明ってうまくいかないんだなあ」「自分では精一杯伝えているつもりなのに、伝わらない」「思い込みで描いちゃった」ということを実感することが大事です、と。

 

2)「説明だけ」「質問だけ」ではうまくいかない。「説明と質問をお互いにしていくこと」が鍵。この文化ではどうしても、質問することをためらいがちです。「聞いたら怒られるかも」「うっとうしいと思われたらやだな」「きっと、こういうことだろう」が、結局、「質問しない」「間違って伝わる」「後で大変」を生むのです。

 行動のポイントは、「質問する」。でも、質問はなかなかしづらい。だから、その場で上の立場にいる人が積極的に「質問ない?」「なんでも聞いて」と(やわらかく明るく)声をかけること。これが、質問しやすい環境をつくる第一歩です。ただ、『命の守り方』にも書きましたが、「わかった?」と聞いてはダメです。この文化では「わかった」と聞かれたら、さっぱりわからなかったとしても「わかりました」と答えざるをえないからです。「わかった?」ではなく「質問ない? 私の説明、うまくないから…」「お願い、聞いて。後で『違ってた!』ってなったらみんな、困るから」といった声がけを。

 行動としては…、あとは復唱でしょうか。それは、NPOサイトの「コミュニケーションに関するトピックス」のC−2「園内コミュニケーション(口頭)のルール」をお読みください!

 

 まずはこんな感じでいかがでしょうか、うっちー先生。

睡眠チェックについて実践・変更してみました(保育園Ns.さんから)

  • 2017.02.15 Wednesday
  • 23:04

 下のスレッドで睡眠中についてお尋ねくださった保育園Ns.(ナース)先生から、コメントをいただきましたので掲載します。私も、皆さんの意見がいただけなくて残念です。

 意見どころか、頂戴した質問に他の先生や私がお答えしたりコメントしたりしても、そもそもの質問をくださった先生からコメントが来ることもめったになく…。「ありがとう」でも「まだわからない」でも、ひと言でもいいからお返事をいただけないものでしょうか。ネットというのは、そういう礼儀も要らない世界なのかもしれませんが、それじゃ、子どもを育てる仕事なんてできないんじゃない?と、別の業界に長年いた私としては思うのでありました。

 いつでもどこでも何度でも言いますが、「お互いさま」なんです。「私も何か聞きたいことがあるだろうから、その時のためにも答えてみよう」「答えにはなってないけど、励ましたい!」、知らない人だから邪険にしていいってわけじゃない。世界はすべてつながっているので。ただ、それだけなんですけどね…。

 

 ということで、保育園Ns.先生からいただいたコメントです。

 

----

 

 いつもブログで勉強させていただいております、保育園Ns.です。なかなか意見は出てこないですね。色々な園の現状や考え方が知りたかったので、少し残念です。
 あれから正常値、観察の仕方やポイント、異常時の報告の基準、時間配分のイメージなどを文書化して、リーダーたちに伝えました。そして実際の5分ごとの睡眠チェックを、一時間ずつ交替で数日間体験をしました。ベテランの保育士でも5分ごとでお子さま25名だと、常にクルクル回っている状態でタイマーは要らなかったです。時にあるラウンドでは、この子とこの子は見れなかった、ということもありました。
 その後話し合って出た意見は、0歳児クラスは人数が少ない(12名)から5分ごとの睡眠チェックが出来るだろう。1歳児クラス(25名)は10分ごとが自園で出来る範囲だろう。そしてそのためにはそれだけをやる「睡眠チェック係」が絶対に必要。そのための人員配置も必要。集中力がもたないので、睡眠チェックは一時間ごとに交替でやった方がいい。午睡中の会議を減らさないと...などでした。
 また、睡眠チェック表に関しては、個人ごとの名前がないと、タイマーが鳴ってもひとりひとりを見れていないという現実がお恥ずかしながら現状としてあるので、0、1歳児クラスの間は個人ごとの名前の入った睡眠チェック表が必要だろうと。(15分ごとにタイマーを鳴らして、全員の睡眠チェックをするけど、チェック表をつけるのは基礎疾患のある数名だけという状態で、睡眠チェックをしていたはずなのに、スタイをつけたまま寝ているお子さんを発見するヒヤリハットがありました)

 

 また、その後の動きが決まったら、ご報告させていただきますね。次の課題は、0、1歳児クラスはリーダーも若い担任の事がほとんどなので、知識と実践力をどう伝えていくかです。現場に任せっきりにしないで、少しは学校でも教えてほしいというのが本音です(笑)。頑張ります!   保育園Ns.より

看護師賠償保険。「0〜1歳9人を1人でみてる」。睡眠について

  • 2017.01.22 Sunday
  • 19:45

〔まず連絡から〕

・11月1日のスレッド「睡眠チェック」にコメントをいただきました。私も書きますが、まず皆さま、お読みください。

・「食の安全」スレッドにおさる先生からいただいたお尋ねには、ひとつコメントを頂戴しています。

・「食の安全」スレッド等の内容をNPOサイトに移す作業、「食」の加筆作業が遅れています。ごめんなさい。現在、唯一の作業者・掛札の状況は、3月31日の保育園が毎日続いているような感じです (><)  きゃああああ、がんばりまふ。

 

 では、質問をまとめて3つ! 皆さんのご意見をお聞かせください。3つめはちょっとややこしいので…。お待ちください。皆さんのご質問を、コメント欄にさらに書いてくださってもかまいません。

 

〔質問1〕

アヤ先生からいただいた質問 「保育園に勤める看護師が入れる賠償責任保険は?」…。

〔回答〕

保育園看護師さんに聞きます! 少々お待ちを。

 

〔質問2〕

くみ先生からいただいた質問(九州の公立園の保育士さん)

 講演後、誤飲がないように玩具の見直し、水場の危険を回避するように、他の職員とも話し実践中です。防げる事故は防いでいこう!保育士自体のリスクを減らして、少しでも質の良い保育環境作りをしよう!と。でも、やはり人数不足には、どうにも対応できず。事あるごとに、園長主任に訴えていますが、保育士誰か紹介してー、と、流されてしまいます。公立の保育所なので、そんなところかとは、思いますが…。もう少し、現場の意見を生かせるよう、皆が働きやすいようにと、考えてくれたら、と、思います。

 0〜1歳児9人を、私一人で見る時間もあり、トイレすら行けずにいます。休憩も取れず、0歳児5名ではミルクとオムツ替えに追われ、1歳児ではひっかきなどのケガのないように見守るだけが必死で…。一日中、不安と緊張で毎日がクタクタです。これに加え、家庭訪問や毎日の書類、連絡ノート毎週毎月の書類で、仕事が負担でたまりません。本当にケガのないように過ごせることが、1番なんです。どうしたら、心と体の安全安心をたもっていけるのでしょう…。もう一人の担任、9時ー15時の臨時の先生も同じ事を言ってありました。

〔まず一言〕

 え、ごめんなさい、読み違いじゃないですよね、「0〜1歳児9人を、私一人で見る時間もあり」…、え、それ、違反ですけど。公立ですけど、なんでそんなことが許されているのでしょう。そして、「保育士、誰か紹介して〜」と流されるだけ?? え? え? 皆さん、ご意見を…。ただ、これ、他でもあります。まったく足りてない状況でみている園…。

 

〔質問3〕

とも先生からいただいた質問(関西の公立の看護師さん)

 睡眠時の寝具について質問があります。SIDS予防において、シーツ以外にバスタオルなどを敷くと、二酸化炭素等がこもりやすくてリスクが高まるので、布団のシーツ以外は何も敷かないと、寺町先生の講演の中でニュースのビデオを見ながら説明があり、口の回りにもタオルなどが絡まったりすることもあり、前に勤務していた保育園では、やめてもらいました。異動になり他の保育園に行くと、今寒くなって来たこともあり、敷き布団の上に毛布を敷いたり、普段もバスタオルなどを敷いてあり、どうしたものかと考えています。

 実際、午睡時の寝具はどの形が良いのでしょうか?0、1才にかかわらず、幼児組も下にバスタオルを敷くと自分で準備することもあり、ぐちゃぐちゃになり顔回りにタオルが巻き付くこともあるので、下にはバスタオルなどを敷かないでほしいのですが、先生の意見を聞かせてほしいと思います。よろしくお願い致します。

 もう一点ですが、厚労省のSIDS予防パンフレットに、一才までは仰向けに寝かせましょう。と年齢を書かれていましたが、先生の講義の中で、1才2ヶ月の子どもさんがうつ伏せ寝で亡くなられたとありましたが、保育園では、基準をどうしたらいいのでしょうか?1才だけど、今までの家での様子を聞いて、対応したり、先生の講演の中であったようにうつ伏せで腰を上げれるような形が出来るようになれば、少しは安心と考えたら良いでしょうか?沢山になりましたが、よろしくお願い致します。

 

…ややこしいので、少々お待ちください。

 

かけふだ

子どもがかみつかれた時の対応

  • 2016.12.18 Sunday
  • 09:13

(食のスレッドは、この下にあります)

 

みづき先生から質問をいただきました。

----質問----

こんにちは。
0歳児が噛みつかれてしまい(三カ所)、保護者へどのような対応をしたら良いのか教えてください。
ただ謝って済むべきことなのか悩んでいます。よろしくお願い致します。

----質問終了----

 

園で通常、「保護者対応」と呼ばれているものは、クライシス・コミュニケーションです。つまり、危機(クライシス)が起きてしまった、その後のコミュニケーション。クライシス・コミュニケーションは、決して容易ではないということをまず理解してください。

・保護者の性格、保護者の家族(例:祖父母)の性格や保護者とその家族の関係

・保護者と園、担任のこれまでの関係(その中でこじれがあったとしても、園側には見えていないことが多々ある)

・今回のできごとの内容

・今回のできごとに対する対応

・起きるであろうできごとに対して、起きる前に園側が伝えてきたか。伝えてきたとしたら、どう伝えてきたか(リスク・コミュニケーション)

 

こうしたことをすべて加味して、1件1件、解決しなければいけないのが、保護者対応(クライシス・コミュニケーション)なのです。なので、みづき先生がおっしゃっていることについては、一般的な回答しかできません。

・年度の初めなどに、かみつき、ひっかきは必ず起こるということを伝えたか

・園側としては、できる限りかみつき、ひっかきにならず、子どもたちが関われるように促すと、その時に伝えたか

これは下のA−2に書いてある内容です。

http://daycaresafety.org/topics_risk_comm1.html

 

上の内容をまったく伝えていないとなると、今、この時点で「かみつき、ひっかきは育ちの中で起こることで…」と説明しても、保護者は「屁理屈を言うな」といっそう怒る可能性すらあります(これはその保護者とのこれまでの関係によります)。

 

そして、仮に今回はその保護者が納得したとしても、次が起きれば「また起きた!」ということになるでしょう。でも、かみつき、ひっかきをゼロにすることはほぼ不可能です。そうなると、保護者が怒った場合には残念ながら同じように伝え、謝る以外にないということに、現状ではなります。

 

人手不足が解消され、人員配置が今より豊かになり、保育者がゆとりをもって子ども一人ひとりと関われるようになれば違ってくると思います。また、子どもたちが外で思い切りからだを長い時間、自由に動かすことできるようになれば違ってくるのかもしれません(「外遊びが多い園では、かみつき、ひっかきが少ない」と保育士さんたちはおっしゃいますので。…科学的な裏付けデータはないと思いますが)。

 

みづき先生、いかがでしょうか。ご意見、「そうじゃないんだけど」「今はこうなってる状況」など、教えてくださいませ。

 

かけふだ

食の安全(12月9日加筆)

  • 2016.12.04 Sunday
  • 19:23

マミオ先生のご質問「母語が日本語でない保護者に伝える」は、このスレッドの下にあります。

 

(次は、「栽培のミニトマト、トマト、について」です。)

 

(2016年12月9日)

 12月4日に書いた3)に関連する話です。今日、「乳児期からごく少量の卵を食べ続けることで、その後の卵アレルギーの発症率が下がった」というニュースが出ました(「卵アレルギー ランセット」で検索すると出てきます)。これで「卵を少しずつ食べさせて!」という保護者が増える可能性があります。その時のために…。

・「すでに卵アレルギーを発症している場合はまねをしないでほしい。卵を十分加熱していない場合もアレルギーを起こしやすいため危険があり、必ず専門医に相談してほしい」と、研究グループの大矢幸弘・国立成育医療研究センターアレルギー科医長は言っています(毎日新聞記事)。

・この研究で、乳児が摂取した卵の量はゆで卵に換算して1日1グラム以下であり、保育園でできることではありません。この実験の前に行われた英国の研究は摂取量が今回よりも少し多く、摂取開始直後からアレルギーを発症した子どももいるそうです(毎日新聞記事)。ということは、この研究のようなきわめて管理された環境で、ごく少量の卵でしかできないということです。

・結果は、卵アレルギーの発症率が卵摂取グループで「下がった」だけであり、卵を早く摂取した子どもたちすべてが卵アレルギーを「発症しなかった」わけではありません。

 下の3)に書いた通り、研究結果はこのように少しずつ出始めていますが、結論ではありません。「こうすればこうなる(結論の断定)」ではなく、「こうするとこうなる確率が上がる(下がる)ことが示唆された」だけです。

 

 

(2016年12月4日)

〔質問:どうしたら保護者の協力/理解を得られる?〕

・保護者の人が家庭で食べさせたもののチェック表を記入してくれない(食材はまず家庭で食べさせてから、なので、チェックをしてほしい)。

・アレルギーとわかっている(診断書が出ている)のに、保護者が作ってくる弁当にアレルギー食材が使われている。伝えても変わらない。

・離乳食の種類を広げたいが、「アレルギーが心配なので」「まだ食べさせたくない」と保護者が非常に限られた食材しか使わない。

〔回答〕

 そのお子さんの健康に責任を持っているのは、基本的に保護者です。いただいた質問のような内容まで指すわけではありませんが、「医療ネグレクト」(日本小児科学会)というものもあることを、まず頭の中に入れておいてください。

 「ご家庭で食べたものを教えてくださいね」「アレルギーを起こすものが入っていましたよ」「〇〇のようなものももう食べられると思います」と何度も声をかけることは大切です。でも、保護者が気にしない、聞かない、あるいは「うるさい」「ほっといて」といった態度を取り始めたら…? 

1)そのような事態(聞かない、気にしない)が起きていることを、保育・子育て関係部署に伝えましょう。事態が深刻になってからだと、「なぜ今まで報告しなかった」と言われる可能性があるからです。

2)食材の種類の多寡によって発育に問題があるかどうかは、主観的に考えるべきではありません。成長曲線を記入していき、いずれかの曲線からはずれ始めたら、関係部署、園医等に伝えるなどする。とにかくその子の健康データを蓄積しましょう(掛札は元・健診団体勤務で、成長曲線の勉強も「門前の小僧」でけっこうしましたから…)。

3)保護者が「食べさせないで」と言っているなら、それでよいと考えるべき。

・「園の判断で食べさせました」でもかまわないのかもしれませんが、それをしたら保護者はどう感じるでしょうか。もしそれで何か健康問題が起きたら? 

・アレルギー発症予防のために、食材を早く食べさせ始めたほうがいいのか、それとも一定期間待ったほうがいいのかは、論文が少し出始めた状態です。まだまだ結論は出ていません。ネット上にはいろいろ書いてありますが、医学上はまったく答えが出ていません。

・欧米ではvegan(ベジタリアンよりも厳しく、卵や動物乳も一切とらない)の保護者が乳児をvegan食で育て、深刻な栄養失調にしたために逮捕、または子どもが保護されている事例が複数報告されています。このような事例が保育園で起こるとはあまり思えませんが、もしこのような極端な食を求められた場合には、保育・子育て関係部署とすぐに相談するべきだと思います。もちろん、「宗教(文化)食」はこれとは異なります。

4)保護者の姿勢とは無関係に、家で食べさせていないと思われる食材をやむなく園で食べさせる時、あるいは、保護者が作ってきた弁当にアレルギー食材が入っている時は、その旨、記録をしておく(弁当は写真撮影)。保護者に電話で確認をとったのであれば、その旨と内容も記録。そして、子どもになんらかの症状が出たら、すぐ保護者に連絡する(湿疹や発赤は写真を撮っておく。迎えに来た時には薄く消えている場合が多いので)。つまり、保育園としては最善の努力をしているという事実の記録です。

 

 

(2016年11月29日)

 今回の話題に直結する、ちょうどいい事例をNPO理事の所さんが出してくださいました(偶然ですが)。NPOサイトの「製品安全」の所を見てください。これから、行事の時などにも登場するラムネの小麦混入です。それも、製造工程の混入なので、袋を見てもわかりません。小麦アレルギーのお子さんがいる園の皆さん。ラムネを買ったら、またはお菓子の中にラムネの小袋が入っていたらチェック!

 

「製造元」「販売元」を見る→ここに掲載されている3つの製造元/販売元だったら商品を確認する→不安だったら製造元/販売元に電話をする。

 

食物アレルギーであれなんであれ、心配だったら製造元/販売元に電話をする、これは大事です。NPOサイトの「リンク」のページにも置いてありますが、消費者庁のこの文書の最後のページを見てください。「わからなかったら、とにかく販売元、製造元に聞く」「販売元、製造元の回答の態度に問題があったら、消費者庁に連絡する」です。  (まだまだ続きます)

 

 

(2016年11月26日)

関西で「食」に関するお話をさせていただきました。食物アレルギーだけでなく、異物混入、食中毒、感染症まで…。残念ながらまったく時間が足りず、事前にいただいていた質問にも答えきれませんでした。ですから、こちらで続けていきます。当日ご参加くださった調理師、栄養士、保育士の皆さんだけでなく、誰でもどうぞ!です。この本文自体、増えていきます。今書いている26日分を一番下にして、どんどん上に書き足していきます。

 

1)まず、丸のままのミニトマトと白玉(白玉風の団子)の誤嚥について書いている内閣府のガイドラインはこちら。

「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン 予防 施設向け」

 この文書の3ページめ、真ん中あたりに「過去に、誤嚥、窒息などの事故が起きた食材(例:白玉風のだんご、 丸のままのミニトマト等)は、誤嚥を引き起こす可能性について保護者 に説明し、使用しないことが望ましい。」と書かれています。これだけが誤嚥、窒息を起こす食べ物ではありませんし、他にも報告されていないだけで重症の誤嚥窒息を起こしている食べ物はあります。ですから、これだけをわざわざ取り上げることにはなんの意味もありません(他の食べものは安心と思われてしまう)。

 しかしながら、とにかくこのように書かれてしまった以上、次に深刻事故が起きたら社会的責任を問われる可能性が高くなります。栽培のトマト、ミニトマトも同様です(トマトも育つ途中は「ミニ」であり、子どもは緑のものも口に入れて詰まらせています)。

 

2)餅つきについては、昨年末のスレッドがここにあります

昨年末に起きた餅つきが原因とされるノロ集団感染事例は、「ニュース」にあります。こちらの1つめと3つめです。

 

3)各園のマニュアルを改善するためのマニュアルは年末になんとかNPOサイトに掲載したいと思っていますが、まずはとりあえずこちらの27ページをご覧ください。

「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン 予防 施設向け」

「声をかけあう」「連携する」「気をつける」「チェックする」「共通認識を持つ」「確認する」「所定の場所に置く」「いつもの場所に置く」といった各園のマニュアルの中の言葉について、「これは、職員によって行動が違ってしまわないかな?」と考えてみる。そして「違ってしまう」「違っている」と思ったら、「誰がしても同じ明確な行動の表現に書き換える」、これが基本です。

母語が日本語ではない保護者に伝える

  • 2016.11.29 Tuesday
  • 11:19

マミオ先生から、質問をいただきました。これは、すでに取り組んでいる園もあるはずです。知恵を貸してください。私のアタマだけでは限界があります。

----

はじめまして。先日、先生の研修に参加させてもらった者です。とても勉強になりもっと話を聞きたいと思いました。
私は某私立保育園で2歳児の担任をしています。最近、噛みつきや引っ掻きが多く、保護者に経緯を伝えているのですが、保護者の中には外国人もいて…伝えたいことがうまく伝わりません。日常生活に困らない程度の日本語は分かるらしいのですが…
成長の過程であることを伝えたいのですがあまり理解できないようです。
やはり外国人には伝えるのは難しいのでしょうか?

----

 

1)まず、ご自身の自治体に聞いてみてください。自治体によっては、多言語通訳を電話を通じてするサービスを持っていますから。

2)次に、これをちょっと見てください。役に立つものがあるかもしれません。

学校などの多言語通知文例紹介サイト(桐生市)

http://www.kiea.jp/useful_info.html

外国人住民支援ツール(神奈川)

http://www.kifjp.org/kcns/tool/

3)園内に掲示を出して、「保護者の方で●●語ができる方はいらっしゃいませんか?」と尋ねてみる。

 

まずは手始めにいかがでしょうか。

 

英語だったら私にもお手伝いできるんですが…。

コメントへのお答え2つ

  • 2016.11.17 Thursday
  • 13:40

1)がん先生、コメントありがとうございます。大丈夫です。コミュニケーション関連の悩みは山のようにうかがっていて、特定の事例を細かくお話しすることは一切ありませんから。ご安心ください (^^)   先生にご相談いただいた時はたいしたお答えもできませんでしたが(ごめんなさい!)、立ち直っておいでになったご様子、よかったです! また、いつでもどうぞ。

 

2)ながやま先生、12月4日は、うちのセンターのセミナーではありません。一般社団法人子ども安全計画研究所のセミナーです。以下は、猪熊弘子さんのFacebookからコピーした内容です。申し込み等は特に要らないようです。

【一般社団法人 子ども安全計画研究所設立記念 「保育・教育施設における子どもの安全を考える」シンポジウムのご案内】

(終了しましたので、内容は削除しました)

更新情報 & りり先生へ

  • 2016.11.08 Tuesday
  • 22:26

11月8日です。風邪をひきかけているので、必死に快復しようとしております。風邪だけはひけない〜。皆さんが待っているのに、「ごめんなさい、行けません」とは言えない〜。葛根湯を飲んでがんばりまふ。

 

ちょっと下のほうになりますが「朝食の大切さ」、そして「方針を変える時」と「マスク着用」にコメントをいただいています。マスクはいろいろご意見があるかと…。「朝食」の件も実際、朝食を保護者と子どもに出す(有料)園が出てきたようです。どうなんでしょうね。ご意見をください! 朝ごはんを食べてこないお子さんって、けっこういるのかしら?

 

りり先生、コメントありがとうございます。公表しませんからご安心を。りり先生からのお話だけで判断することはできませんが、園の中で「悪者」にされてしまっている(もう一人の先生がいろいろ言っているために)らしいことはわかります。りり先生の側に立っている先生はいますか? 一人でもいるなら、その先生と一緒に頑張ってみてください、子どもたちのために。りり先生の側に立っている先生が一人もいないから、無理をしないことです。

 

どこにも「完璧な人員がそろっている保育園」はありません。それぞれの人たちがたとえ完璧であっても、人間ですから好き嫌いはあります。好き嫌いがない人間なんていません。だから、正味な話、「もっといい園があるかも」と思って移っても、結局、人間相手ですからいろいろあるのです。そう考えた時に、今の職場が勤め続けられるところかどうか、という判断だと思います。いかがでしょう…? ここにコメントを書き込んでくだされば、公開しないでお返事します。私の言葉で役に立つかどうかはわかりませんが (^^;;;

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