新型コロナウイルス対応4つ
- 2020.04.10 Friday
- 23:03
なんかね〜、です。ほんと、このコロナ禍が終わったら、社会は一変していると思います。いや、日本の社会は変わらなくても、保育界は変わっているでしょうね…。
あ、保育園Ns先生、hiyoko先生が「アルコール濃度」の件を書いてくださっています(文中)。そういうことかしら?
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〔N先生から(一部のみ抜粋です)〕
しんどいです。
でも泣けません。
泣けたら楽なのになぁ。
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N先生、無理して泣かなくてもいいんです。「しんどいから泣く」じゃなくていいんです。大好きな映画を観る、大好きな本や絵本を「ここが好き!」っていう場所で一人で読む/見る、あるいは、大好きな歌を大きな声で歌う(カラオケボックスでも、園にホールがあるなら超早く行って誰もいない間にとか、それこそシャワー中でも)とか。スポーツがお好きならそれを20分でも30分でもする。なんでもいいんですよ〜。つまり、「自分の心から離れて、別の所にいる時間をつくってみる」です。一人で。他の人がいると、その人のことを気遣ってしまうから。
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〔hiyoko先生から〕
保育園Ns先生のご質問の件ですが、アルコール濃度ではなく「医薬品」または「医薬部外品」でなければ「消毒」と明記できないと思っていましたが、いかがでしょうか。
コロナ対応について園長との温度差に限界がきていました。こんな時期ですが、3日に退職覚悟で園長に噛みつきました。緊急事態宣言が発出されることを受けて、やっと一昨日、濃厚接触は避けられないというお手紙を出しました。やっと昨日、登園自粛をとお伝えしました。やっと今日、職員体制の変更と登園時の対応変更をお知らせしました。
保育所の感染リスクや対応がこうなるかもしれないというお手紙を、2月末から出したほうがいいとずーっと言っていましたが、却下されていた挙句、この3日間で全部やりました。
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hiyoko先生、すばらしい! もうね、「誰かが指示してくれるだろう」「誰かが守ってくれるだろう」という護送船団方式は破綻するんです。園は自分たちで守るしかない。最悪を想定しておいて、最悪にならなかったら、「よかったですね、最悪にならなくて。皆さんのおかげで最悪を免れました」と言えばよいのですから。これは台風対応でも同じ。最悪にならないだろうから何もしない、それで最悪になったら目も当てられないですよね。
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〔S先生から〕
明日の幼稚園部の入園式は規模を縮小して行うことを決め、それ以降は1号認定の子どもたちは自由登園にする予定にしていました。しかしながら、緊急事態宣言が出されるなど、状況が変わる中、感染者の少ない当市で、休園する勇気もなく、どうしたものか悩んでいます。
3月に自由登園にした際は、ほとんどが登園して来て、人数が減りませんでした。2号、3号の登園を断れない中、1号を完全に休園にするべきでしょうか。登園する園児数をクラスごとなどに絞って、給食なしで、午前の部、午後の部で行うことを考えています。
1号を完全に休園して家庭で過ごすと、親子ともにストレスになり、いいことではないと思うので、人数を絞って保育、にしようと思います。
1号の子どもたちに関しては、休園にしている園が私のまわりには多いです。幼稚園さんは休園ですし。
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結局、園として何を守りたいか、だと思います。命なのか、保護者の仕事なのか。すでにセンターのFacebookページでもお話しした通り、確かに家に保護者と子どもでずっといるのは、ストレスが増えるでしょうし、虐待やネグレクトにもつながるかもしれません。でも、「だから、園が預からなければ」なのでしょうか。いずれにしても、当分、私たちはこの状況とつきあわなければならないのですから、虐待やネグレクトは園ではなく、自治体が(本来すべきだったように)扱うべきで、「そうしてください」と今から言っていくべきだと思うのですが…。抱え込みをやめるべき時なのです。
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〔H先生から〕
4月、運営の本部から緊急調査という名目で指示がきました。「ロックダウンになっても、出勤できる職員は?」と。保育所はロツクダウンでも、出勤する必要がある職種(自宅待機の仕事の保護者能ため)との説明付きでした。今までなんとか出来る限りの出勤をして子どもたちの保育にあたりましたが。とてつもなくブルーな気分になっております。保育園従事者は、最後の被害者になる可能性、その覚悟を持たないといけないのかなと、残念です。先生どう思われますか。
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「出勤する必要がある職種」じゃないですよ。特措法では、学校とかと並んで、「使用の制限等の妖精の対象となる施設」です。それは、本部さんの読み違いか思い込みでしょう(ま、そう言ってくるのは、わかりますが。要するに、施設都合で休園ということにしたくないだけなのでしょう)。
Facebookページでお伝えしている通り、先生がおっしゃっている通り、保育従事者は最後の被害者扱いだし、保育園にいる子どもは、児童・生徒と違って命を守られるべき存在とはみなされていないようです。保護者が仕事を続けるほうが大事ということが、今回、はっきり露呈したと思います。
だからこそ、「保育園は濃厚接触ですよ。おいでになるなら、それをわかって来てくださいね」と、覚悟と責任を保護者に半分、手渡すべきです。本来は保護者が勤務先(役場であれ企業であれ)とすべき話を、保育園が肩代わりさせられているのです…。
と保護者の危機感のなさから感じています。
新型コロナウイルスは、もう、すぐ近くまできているのに、保護者は、保育園は安全だと思ってる。いくらお便りで、保育園でできるのは換気くらいで、3つの密のうち、密集、密着は完全には防ぎきれないんですよ。とお伝えしても、楽観バイアスがびんびん働いてると、子どもを保育園に預かってもらわないと仕事ができないー、としか思わない。自分が感染しても子どもが感染しても、それが永遠の別れになるかもしれないのにね。私は自分はともかく、我が子はどんなことをしてでも守りたいと思っています。
楽観バイアスってものがあるんだって、ほとんどの保護者は知らないんだなぁと、ある意味勉強になりました。だからリスクコミュニケーションが大事なんだと実感です。