これまでいただいたお尋ね & しばしブログ休止のお知らせ

  • 2020.01.07 Tuesday
  • 17:14

 今日までの時点でいただいているお尋ね、コメント等にお返事をしました。遅くなってしまって申し訳ありません。

 

 もうひとつ、作業上の事情により、しばらくこの質問ブログをストップします。掛札の希望としては年度末の3月半ば以降には再開したいと思っています。ご了承ください。こちらのリンクを切ってしまうわけではありませんので、過去の記事はお読みいただけます。


★(kana先生の質問というか、つぶやきは掲載していません。)
 kana先生、遅く、遅く、遅くなってしまってごめんなさい。
 管理職の高齢化の問題は…けっこう聞きます。「自分は引退する」という決断すら自分ではできない状態になった場合にどうするのか、大きな大きな問題です。それ以前に、日々の保護者対応や電話対応なども。
 一方で、世代交代もね…。実行力と実験をもてない(もたない)「おかざり園長」、「園長」という肩書と給料以外には(保育も含め)興味のない人、世代交代で戻ってきて職員と闘っている人…。
 「子どもを預かっておく所がないとね」という気持ちで、認可も何もない時代に始めた初代の時代とはまるで社会が変わってしまった以上、「昔はこうだったんだから」ではどうにもならないのですけどね…。かといって、保育がお金のやりとりの上に(のみ)成り立つビジネスになってしまう(しまいつつある)のもおかしい…。


★はまゆげ先生、
 (まず、11月12日の投稿に対して、はまゆげ先生のコメント)
 この事例での「不適切な保育」に対する「適切な保育」とはどんなものなんでしょうね?
 …よく耳にする次の『』内のことば、
 『預かった時の姿のままお返しするのが原則』
 ケガをさせるなって意味ですが、これって、ケガをしたけれどもこんな成長が見られましたよっていう「成長した姿」をも否定する意味になりませんかね?

 

これについて、掛札の答え:今はさすがに聞かなくなってきましたが、5、6年前までは、私がお話しする前のご挨拶の中で「私たちの仕事は『預かった時の姿のまま、お返しすること』です」とおっしゃる先生がそれなりにいました。「ケガはしていいんですよ」という話にひっかけて、よく、「預かった時の姿のまま返して」いたのでは、その子は永遠にハイハイしてますよね、と言ったものです・笑。

 

(その後の、はまゆげ先生のコメント。11月16日)
 地域の保育施設全体で同じ対応を!
 入園前の見学、入園前の説明会、入園してからの日々の会話、進級前の説明会…などなどの機会に、保育園でのかみつき・ひっかき・ケガ・活動の価値とリスク・保育士だって人間(時々、保育士はミスなく完璧に子どもを見ることを求める人がいるので。)をしつこく説明しています。
 また、しばしば保育士の配置についての現状をも伝えています。地域のどの保育施設でも同じ内容のことを説明することで、とんでもないことを求められるたり、求めることも無くなるんじゃないか?と思っています。
 ケガをさせないことを一番に考えているリーダー(法人も)然り。
 とまあ、こんなことを地域の集まりで発言するようにしています。
 みんなで保育のできる環境を固めていきましょうよ。
 いかがですか、みなさん!

 

 これに対する掛札の答え:おっしゃる通りです。地域のみならず、国全体で同じように言えば、社会も少しは変わるかもしれません。実際、内閣府の『ガイドライン』の前書きには、「子どもはケガをするものだ」と書いてあるんですよ(委員全員で「絶対にこの文言は入れろ」と言いました)。国は「子どものケガをなくすことが、事故予防じゃない」とちゃんと言っているんです。
 でも、世の中、そう簡単にはいかない。特に最近は、「保護者のために」保育をしている所も多いですから。そうすると、「ケガをさせません」「親の要望になんでもこたえます」的な園が出てきてしまい、これが人気となり、地域で子どもが減ると…と、現状のようになるわけです。「子どもの最善の利益」が単なるお題目でしかない以上、人気を博すのは「親にとって都合のいい園」ばかりとなるわけです。そして、「保護者の最善の利益」は「子どもの最善の利益」と相反することが多々あります…。


★すぎ先生からのお尋ね

 保護者の代理として、中学生がきょうだいを迎えにくる、というのは認めてよいのでしょうか? 帰り道、事故があったとき保育所の責任となることがあるのか。中学生になったばかりの4月に認めて大丈夫かなどなど、いろいろ考えると線引が難しいと悩んでいます。

 

掛札の答え:中学生は未成年、かつ、まだ義務教育下ということを考えると、決してお勧めしません。降園途中でなにかあった時の責任は、先生がおっしゃる通り、不明です(その部分はカットしてあります)。高校生になると考慮の余地もありますが…。
 もちろん、「自分(親)がいいと言っているんだから!」と言う保護者もいるとは思います。その会話やメール等はすべて記録、自治体に毎回報告して、自治体からも「保護者か、親族(成人)が来てください」と連絡させてください。園と保護者の間の口約束だけで認めて(自治体は知らず)、事故や事件に巻き込まれた時のリスクは大きいと思います。

 

★のろのろ先生、コメント、ありがとうございます! 「乳酸菌で99.9%除菌」って…。もう笑うしかありません…。どっちみち目には見えないんだから、「除菌した!」って思えるのは大事…なわけないって。気のせい、気のせい。気のせいできれいになったつもり、でいいわけがありません。クレベリンの件も記事になっていたので、サイトの「最新情報」に載せました。
(のろのろ先生のコメント)
 今日の研修で、ノロキラーの質問をさせて頂きました、のろのろです。今日は研修をありがとうございました。先生の研修はとても楽しくてとても役に立つものばかりで、あーあ。そっか。と、納得のいくものばかりでした。特に噴霧しないで!って、驚きで園に持ち帰ってこの事実を伝え、改善していきます。
 次亜塩素酸系の延長で、こんなのもでてきました。乳酸菌で菌が99.9%除菌されると…(花王から出ています、ジョアンという商品です)。以前の私なら、「わー! すてきっ!」とだまされていたかもしれません。笑。だまされることなく、きれいなぞうきんで拭いて、拭いて、をすることにします。


★K先生、次亜塩素酸水溶液の件については、詳しく書いた通りです。トップの方は納得なさいましたでしょうか。まあ、「病は気から」と思うのであれば、使ってもいいのかもしれませんが、「最新情報」に掲載したクレベリン同様、「長期的健康リスクは不明」です。

 

★サボコ先生のお尋ね。

 子どもの事故(救急搬送したような事案)の記録の書式のようなものは、サイト内にありますか? 「個人の記憶の記録」は深刻事故対応の書籍にあったのですが、個人の記憶ではなく、出来事としての記録を残しておきたいと思いまして。よろしくお願いいたします。

 

掛札の答え:ないです〜。それは受診報告書になりますよね、受診・搬送だから。自治体ので十分かと。30日以上とかだと国にも報告しなければならないし、書式をあまり増やさないほうがよいと思います〜。


★にゃんちゅう先生からのお尋ね

 今年度から、0歳児が個別保育をしています。来年度は、1歳児の夏まで個別保育で、秋からは集団保育に移行していくそうです。2歳児は、3歳になると養護だけではなく教育も入ってくるので、1歳児の秋からは集団保育に慣らしていかなければいけないと言われました。掛札先生の研修会で、2歳児も個別保育にしているという園の話を聞いたのですが、こども園では教育があるのでできないのでしょうか。

 

掛札の答え:個別保育…? 担当制のことでしょうか。担当制でも、ゼロ歳の時から集団です。保育者が特定の子どもを「担当」するだけですから。そうすると、ゼロ歳児クラスの後半になれば、子どもたちは担当の保育者(たち)にアタッチメントが成立した上で、集団内において自由に生活するようになります(もちろん、ゼロ歳児クラスの当初の時も、子どもたちを隔離して個別に保育しているわけではありません)。担当した保育者とのつながり(アタッチメント)はその後も切れることはありません(人間も生物ですから)ので、2歳でも3歳でも「〇〇先生!」です。でも、保育としてはまったくの集団です。いかがでしょ?

 詳しくは、『育児担当制による乳児保育: 子どもの育ちを支える保育実践』(西村真実)等をご参考に…。

 

コメント
ありがとうございます!!
ブログ、しばらく休止とのことですが、過去のものも見返し、保育に生かします!!
先生、お忙しそうですが、どうぞお体に気をつけて。
  • サボコ
  • 2020/01/08 8:05 PM
管理者の承認待ちコメントです。
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  • 2020/01/21 10:32 PM
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  • 2020/01/21 10:34 PM
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  • 2020/02/07 1:56 PM
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  • 2020/02/14 10:57 AM
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  • 2020/02/14 1:39 PM
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