オムツ替えの方法について(マットの消毒?)
- 2019.10.14 Monday
- 08:58
皆さん、台風は大丈夫でしたか? はまゆげ先生、避難、大変でしたね…。ご自宅に戻れましたでしょうか。(下のスレッドのコメント)
さて、時節柄、感染症がひろがるのを防ぐのはとても大事なので、保育園Ns.さんのお尋ねを先に。並木由美江先生がすぐにお返事をくださいました。ありがとうございます。
並木先生のお答え以外にも、皆さんの工夫をお知らせください!
(次は、9月22日にいただいたお尋ねです。)
ーーー質問ーーー
もうすぐ嘔吐下痢の流行の季節ですが、オムツ替えシートの消毒を皆さんの園では、どのように対応しているのかが知りたいです。私のところでは「お尻がシートに直接ついたら、ピューラックス溶液に浸して絞った布で拭く」となっています。これについて、はっきり、「めんどくさい」と言ってくれた先生がいます。
必要な作業とはいえ、一度に10〜20人のオムツを替えていれば、お尻がつく機会は何回もあります。見ていると、お尻がついた後の対応は先生によってまったく違います。そんな中で「めんどくさい」と勇気を持って声をあげてくださった先生がいることは、改革のチャンスだと感じています。
コストがかかる方法は上から許可がおりないので、最低限のコストでてきる方法、かつ保育者が「めんどくさい」と感じない方法を模索中です。
アルコール入りのウエットティッシュで拭いたらダメか?とも聞かれたので、以前使っていた物はアルコール入りといっても濃度が低い(安い)物だし、そもそもアルコールはノロウイルスやアデノウイルスには効かないとお伝えしました。
他の園の皆さんの対応を知り、流行前に色々試して、より良い方法でやっていきたいと考えています。よろしくお願いいたしますm(_ _)m
ーーー回答ーーー
並木先生のお答えです。全国保育園保健師看護師連絡会のDVD『保育園における感染症対策』にも入っているそうなのですが、このDVDは現在、品切れ、再度制作準備中だそうです。
(以下、並木由美江先生)
オムツ交換の流れは、★尿の場合★、まずズボンを脱がせたら、汚れたオムツをつけている状態で新しいオムツをお尻の下に敷き込み、汚れたオムツを内側に丸めるようにはずします。お尻は新しいオムツの上に乗ってる状態になりますから、そのままオムツをあててテープで止めれば交換終了。あばれてしまわない限り、シートにお尻を乗せることはないと思います。
でも、学生などに、何も言わないで「オムツ交換してください」と言ったら、ほぼ全員が汚れたオムツをパッと取って、お尻は一度シートに触れます、そして新しいオムツをヨイショと差し入れていました。そうではなくて、最初に新しいのを差し入れておくことで、シートにお尻も触れず、スムーズに清潔に交換できますね。
★排便の場合★は、DVD(現在品切れ・制作準備中)でも紹介してるように、新しいオムツを防水紙(※)ではさんでから、排尿時と同じようにしてお尻の下に敷き込みます。汚れたオムツと新しいオムツの間にある防水紙で、汚れたオムツを包みます。排便の場合は、お尻がシートに触れてなくても、使用後は次亜塩素酸ナトリウム希釈液を雑巾などに浸したもので消毒します。
こうすれば、排便の時と、排尿でお尻がついてしまった時だけの消毒ですみますから回数はそれほどではないかと思いますが、いかがでしょう?
(※)防水紙とは、ツルツルした光沢紙面の広告紙や、生協等の光沢のある製品案内紙です。予算があればペット用シートなども使えます。私は生協を使っている職員に協力していただいて、ゼロ円ですませてました。なお、新聞紙では防水効果無しなので感染防止にはなりません。
…だそうです。並木先生、ありがとうございます。「防水紙ってなに? 高いんですか?」と思わず聞いてしまった掛札に、ちゃんとお答えくださってありがとうございます!
台風通過後に避難所を出ました。
自宅には大きな被害が出ず、ほっと胸をなでおろしています。
翌日(日曜日)に園舎の確認に行きました。
大きなポリバケツのふたが園庭に飛来していましたが、他は被害なし。職員も全員連絡が取れて被害がないことがわかりましたので、保護者に一斉メールで火曜日は通常保育が可能であることを連絡しました。
今回の台風は、運動会を”中止”にしたために通常保育はゼロということが事前にわかっており、当園としてはある意味”幸運”だったと思います。
掛札先生がおっしゃるように、今回の19号が普通になったときにどうなるのか?どうすればいいのか?今のうちに保護者とともに考えて対策をしていきたいと思います。
今まで考えたこともなかったのですが「オムツ変えの方法」を保育士さんたちに教えることが必要なんだ!と気づかされました。
小児科の病棟で感染予防と清潔不潔をびっちり仕込まれて、当たり前に動ける自分を基準に、保育士の先生たちもプロなんだから、同じようにできているはず。若い人、新しい人には、適切な手順を教えてるはず。(実際に聞けば「教えてる」と言うが、適切な手順でオムツ変えができていない姿がある)
信頼してると言えば聞こえが良いですが、そう思い込んでいただけとも言えます。今回はちょうど良い機会なので「防水紙を使ったオムツ変えの方法」として教える機会を作れば、上手くいきそうな気がしてきました。
もう本当にたくさんのヒントをありがとうございます!やらなきゃいけない事が、まだまだたくさんです!