発熱時の対応 & 詰まりかけて咳き込んでいる時

  • 2019.06.20 Thursday
  • 00:19

 大阪の友香先生、お励ましの言葉をありがとうございます!


 遅くなってしまって、申し訳ありません。並木由美江先生からお答えはいただいていたのですが、掛札にまったく時間がなく…。吹田の事件、昨夜の地震など、その場その場で情報提供することや対応することがこのところ多くて…。今も夜中過ぎです。最近、睡眠時間と食事時間がきわめて圧迫されています…。

 

 そしてこのブログ、お尋ねにこちらがお返事をしても、その後、「答えを読みました」や「ありがとう」が近頃ほとんどありません。私も並木先生も、このブログやNPOのサイトに関しては完全にボランティアです。「でも、そのぶん研修会等でお金をもらっているのだろうから、返事をするのは当然」とお思いになるのかもしれませんが…。疲れてくると、だんだんキレてくる掛札です。ある日突然、この質問ブログやNPOのサイトがなくなったら「そういうことか」と思ってください。

 

ーーーまず、きむ先生からいただいたお尋ねです。−−−

 発熱の子どもの対応についてです。現在は、発熱したらアイスノンをしていますが、横になっていなかったり、嫌がったり、また、0才児など、バウンサーで寝ている場合、逆に危ないのかなとも。園内研修をする予定ですが、何が正しいのかわかりません。
脇を冷やすバンドもありますが、これは熱性けいれんを持っている子のみ、対処策で使用することがあります。
 アドバイスをよろしくお願いします。

ーーー並木先生のお答えです。−−−

 アイスノン等を使う目的には、2つあります。熱を一時的に下げるためと、気持ち良くしてあげるためのもの。
 熱を一時的に下げるには、クーリングポイントである脇の下、首の両側、足の付け根のあたりにあてますが、保育園では脇の下にクールパックなどを当てるのが一般的かと思います。「気持ち良い」と感じるためのものは、背中やおでこに当ててあげますが、本人が嫌がっている場合は無理に当てる必要ありません。
 熱性痙攣の既往の有無にかかわらず、本人が身体が熱くて冷やすのが気持ちよければ冷やしてあげましょう。ただし、発熱前、寒気がして手足が冷たいときは、まだ冷やしません。また、熱があっても横になっていなくても良いです。子どもにとっての「安静にする」ということは、その子の過ごしやすい時間の過ごし方ですから、絵本でもオモチャでも。
 もし、眠っているときは、貼っているものがはがれて鼻口をふさいでしまわないよう気をつけましょう。
 アイスノンを当てるときは、肩や背中の下になって身体を冷やしすぎないように当てますが、眠ってしまったら外しても良いです。頭を冷やすの同じ。こちらは「気持ちが良い」と感じるためのものですから。

 

ーーー次に、そら先生からのお尋ねです。−−−

 (掛札の研修会で)「のどに詰まり泣いたり、咳が出ているなら息をしている。だからまず観察して。いきなり背中を叩いたりすると息を吸い込んで、奥に入るから」と聞きました。私も、いままではすぐ背中を叩くようにと伝えていたので、目からウロコの情報でした。(掛札注:この1−7の中にある「誤嚥窒息時の注意」のことです。)
 その園内研修後、ベテラン保育士から「観察しているよりも先に、背中を叩く等の処置をがベストだと考える医療関係者数人から確認をとって来た」と。背中をたたくことで物は奥に入らない。観察ファーストは処置が遅れるので、それは違うのでは?と聞かれました。

 ここで、大事なことは子どもの命を守ること。それは互いに認識してます。
◯観察
◯具体的な処置
 どちらも必要ですよね。

 さて、そこで先生にお尋ねいたします。
 誤嚥の救急救命の、まず、することの行動を時系列で細かくご教授ください。

ーーー並木先生のお答えです。−−−

 観察は大切です。
 子どもが、食事中に、または遊んでいる時に急に咳き込んだら、異変に気づいたら、物がのどに詰まったかもしれないと疑い、まずすることは、他の人を呼ぶことです。
 この時、強い咳き込みができていれば、
)椰佑乏韻込ませる
 自分で取ろうとしているのを妨げないこととして、この時は(背中等を)叩きません。
 強い効果的な咳き込みができない(弱まってきた)場合、次に救助者(保育者等)が行う救命処置として、以下の2つの方法に移ります。この時119番通報もします。
 *この観察と判断は速やかにします

背中を叩く:ポイントは頭を低くしてたたくこと、ただし足をもって逆さにしては危険なのでやってはいけない。
J部突き上げ:へその上でみぞおちの下あたりを瞬間的に突き上げる。乳児や妊婦では、危険なのでやってはいけない。乳児は胸部突き上げ(胸骨圧迫)をします。
△鉢を繰り返し、異物が取れるまで行い、取れても医療機関に受診させる。
 取れないまま意識なしになったら、心肺蘇生を開始し、救急隊に引き継ぐ。
 この一連の救急処置において、なにより「観察あり」で初めて、速やかな手当てにつながることになります。乳児では、最初の観察から強い咳き込みができず、咳も出せないまま「ウッ」となっていたら、すぐに↓を行うことになります。今、どの状態なのか観察、判断し、今すべきことを知ってください。

 「流れ」に関するお答えとして、赤十字社の指導教本をお示しします(下の画像)。私たちはこれに基づいて指導しています。

 

(掛札補足:指導教本にある通り、「自分で咳をできる」場合は、「自分で咳をさせる」、つまり、咳き込むという人間の体が持っている自然な行動のじゃまを「叩くこと」でしてしまわない、ということです。後ろから背中を叩かれて驚き、その時に口に入れていたもの〜この場合はホットドッグの中のソーセージでした〜が喉に詰まり、植物状態になった子どもの事例も米国にあります。「背中を叩くことでモノは奥に入らない」という意味はよくわかりませんが、驚いた(または、驚いたのと同様の)状態になった結果、喉や気管にモノや食べ物が詰まった事例は多々ありますから、咳き込むことでせっかく出てきていたモノや食べ物が、背中をむやみに叩いていることでもう一度、喉や気管に入る可能性は否定できません。なにより、むやみに叩くことで観察がおろそかになる危険性があります。)
 

 

 

コメント
すいとんの件で相談させてもらいました。
その後、時期的にすいとんが出ることは無くなったのですが、
いまいち意図が伝わったか…
園長も同じように(このブログも知っているので)
危険なので、硬さも考えてと言ってはいましたが
その後すいとんが献立に出ていないので、確認が出来ない状況です。
その後の報告、お礼が遅れて、本当に申し訳ありません。
ありがとうございました。

そして、今、プールのことで悩んでいるのですが、
ご自宅で投薬されているお子さんは、プールに入ることを保育園では禁止している状況です。
乳児はプールではなく、水遊びにしているのですが、
水遊びも投薬していると禁止にしたほうがいいのか・・・
一応、保護者には○×をつけてもらっています。
  • はなまる
  • 2019/06/20 1:59 PM
いつも貴重な情報、アドバイスをありがとうございます。
普段、保護者がやってもらって当たり前と思っているよねと話していたりしますが、自分自身もそうであったことに気づかされ、反省しました。
感謝をしていても、きちんと言わなければ伝わりませんよね。
そして前回のコメントでも、気づかされたことがあります。
先生のコメントを読み、園長先生にありがたいと思っていながらも、どこかで園長だから当たり前的な思いがあったことに気づきました。園長先生や上の立場の人も無理してくれていること、私たちとは違った大変さ、責任を負っていることは忘れてはいけないな思いました。
これからは園長先生や保護者の皆さんにもきちんと感謝を伝えていきたいと思います。
色々な気づきをありがとうございました。
  • さゆ
  • 2019/06/20 5:13 PM
はなまる先生、さゆ先生、ありがとうございます。保護者の方たちが「預かってくださってありがとう」を言わない、「お金を払っているのだから、ちゃんと預かって当然」と思っているようだ、そのことに悲しい思いをしている先生たちがたくさんいます。自分がいやな思いをしていることは、他人になるべくしない…。なかなか難しいですけどね…。

はなまる先生、投薬ってどんな薬もですか? 薬、疾患によるのではないかと思うのですが。どんな薬でも、ですか?
  • かけふだいつみ
  • 2019/06/23 1:59 PM
喘息やアトピー性皮膚炎などのお薬を飲んでいるお子さんは主治医が許可すれば、入水できますが、
咳止めや鼻水などの風邪症状でお薬を飲んでいるお子さんです。
だいたいの保護者のかたは、×を付けてくれるのですが、
たまに、鼻水や咳が出ていても○にする保護者の方が居る状況です。
  • はなまる
  • 2019/06/25 11:15 AM
はなまる先生、プール活動は咳や鼻水だったら入れないですよね(…ということだと理解しました)。先生がおっしゃっているのは、水遊びのほうだと思いますが、水を盛大にかぶったりするのでなければ、鼻水や咳だからダメということはないのかなあと。なにより、親御さんがマルをつけているのですから、そこで「保護者がマルをつけた=許可されている」という点は言えます、結果的に何が起きても。マルがある=保護者が責任の一端を背負っている、ということです。
  • かけふだいつみ
  • 2019/06/30 8:27 PM
お忙しいところ、ありがとうございます。
そうなんです。水遊びでも盛大に水をかぶっています…。
今年度から、幼児はプール、乳児は水遊びをします。
ご返答いただき、ありがとうございました。
  • はなまる
  • 2019/07/01 10:38 AM
管理者の承認待ちコメントです。
  • -
  • 2019/07/06 10:51 PM
はなまる先生、うーん。盛大に水をかぶるんですね…。そうするとやっぱり心配ですね。でも、「マルがある=保護者に責任の一端がある」とは言えます。たとえば、登園時に鼻をすすっていたり咳をしたりしていたら、「〜さん、マルがついていますけど、ゆうべ熱とかなかったですか?」と再確認、登園時はなんともなくて、でも、水活動をする時に心配だったら、電話をかけて同じように聞いてみる、というのではいかがでしょうか。「いちいち電話をしてこないで」と言われたら、「お子さんが健康に遊べるようにするためですから」で終わらせましょう。「お忙しいところ、申し訳ありません」と謝る必要はまったくありません。こちらも忙しいなか、電話をしているのですから。

「更新」の下にある「3000万語の格差サイト」の掛札の所に、新しい研修用スライドを載せました。「できること」と「できないこと」「しないこと」を分ける重要性を、今はお伝えして歩いています。ご参考まで…。
  • かけふだいつみ
  • 2019/07/08 9:24 AM
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