給食について(誤嚥のリスク) & 交通事故「加害者」に対する報道

  • 2019.08.18 Sunday
  • 10:15

 いろいろ追いつくべく、仕事とかけっこ中です。7月28日以降のお尋ねの方、もう少々お待ちください。順番に書いていきます!

 

1)まずは、「心配な保護者さん」からです。遅くなってしまって、ごめんなさい! こちらは幼稚園なのかな?とは思うのですけど、このような給食提供法というのを初めて聞いたのですが、他にも「小学校の調理室から給食が配食される」という園がありましたら、ぜひ教えてくださいませ!
ーーー
 コメントありがとうございます。先生のホームページで今後も勉強をして、安全に育児をしていくために参考にさせて頂きます。もう一点、ご相談があるのですが、もしお時間がありましたら教えてください。

 

 我が子の通う園では、給食が小学校との共同調理場で作られています。従って、提供される給食が小学生向けになっていて、内容に不安な点があります。以下です。
 

ー冓などに丸こんにゃく(一口大)のものが頻繁にでる
■姥ゼリーが出る
ブドウ(皮付き)が出る
ぅ宗璽察璽犬筌ぅフライが出る、です。

 

 先生のホームページを参考に、以上のものは窒息の恐れがあるという旨を伝えようと思っています(一度、園長先生に直接尋ねましたが、共同調理場では対応できないと言われたそうで、直接、管轄の教育委員会管理栄養士さんに問い合わせてほしいとのことでした)。

 

 小学校に隣接しているため、共同調理場からの給食の配給は仕方ないのかと思うのですが、共同調理場からの配給の場合は、給食ガイドライン(園児用)のものは適応されないのかな…などと思っています。

 

 以上の点以外でも、小学生向けの食材や調理方法や量という面も気になっています。3歳児もいる園なので、先生方もキッチンばさみを使って小さく切ったりとして下さっているとは聞きました。年少は今年度も補助の先生がついての指導になっています。年中と年長は保育士1人で対応しています。

 

 下の子どもが、窒息事故を起こしたこともあり、来年度の入園をどうしたら良いか悩んでいます。一度、教育委員会に問い合わせてみたいのですが、私の上げた食品の危険性を伝えて代替えしてもらうことが可能かを聞くことで十分でしょうか? 難しい場合、園でキッチンばさみを使って対応とのことですが、その場合は安全面で十分と考えて良いのでしょうか?

 

 何度も質問してすみません。よろしくお願い致します。
ーーー
 心配な保護者さん、何度お尋ねいただいても大丈夫です (^^)v お尋ねの件ですが、並木由美江先生にもお聞きしました。並木先生は保育園だけでなく、療育センターでも看護師をなさっていたのですが、弁当類は調理元では個人対応をしないので、療育の場合、施設に弁当が届いた段階でその子に合わせて切ったり刻んだりしていたそうです。先日、ニュースにも載せましたが、連携ミスで「切るはずの子どもの食事を切っていない」ということが起きないよう、非常に細かく確認をしていたとのことです。

 

ー冓などに丸こんにゃく(一口大)のものが頻繁にでる
△劼噺ゼリーが出る
ブドウ(皮付き)が出る
ぅ宗璽察璽犬筌ぅフライが出る

 

 1〜3は自園給食の保育園でも幼稚園でも出ています…(イカフライは聞きませんが、ソーセージは出ているかも)。ですから、園で心配している先生たちもいます。こんにゃくは丸じゃなくても、「んぐ」となるリスクはありますから、切ったほうがいいと思います。

 

 ひと口ゼリーは、小さいカップのものですよね。こんにゃくゼリーほど弾力性がないのでいいのではないかと言われますが、あれはスプーンですくって食べられる大きさではないために、どうしても、顎をあげて上を向いた状態で口の中に落とすような食べ方になりがちです。そうすると…。はい、ご心配はごもっともです。心配だからひと口ゼリーをやめたという園はあります。園でわざわざ食べなくてもかまわないタイプの食べ物ですから。死亡事例は聞いたことがありませんが…。

 

 ブドウは山中龍宏先生たちの「傷害速報」(日本小児科学会)を見ると、巨峰で死亡事例があります。ミニトマトと同じ材質、サイズですから(半分に切るべき)。デラウェアはけっこう先生たちが心配します。さやに入った枝豆同様、口の中に「飛ばす」ような形で食べるからです。かといって、幼児さんの場合、デラウェアを全部、皿に出してから食べさせるというわけにはいかず…。悩むところです。

 

 ソーセージは皮が噛み切りづらいという問題があり、小さく切っても詰まるリスクがあります(英国の保育園で輪切りのソーセージで死亡例あり)。その点ではイカ(フライでもなんでも)も同じです。

 

 「過去に誤嚥窒息を起こしたことがあり、咀嚼と嚥下にまだ不安があるので」とお伝えになって、「切ってください」と言う以外には方法がないと思います。代替えが可能とはあまり思わないので…。そもそも未就学児の食事を小学校の給食施設で作っているという時点で、自治体は安全や質ではなく、別のことを優先させているのでしょうから。

 

 おまけですが、小学校低学年にも誤嚥窒息のリスクはあります。学校給食のウズラの卵で亡くなった事例、白玉で亡くなった事例など。小学校低学年は歯の生えかわりで、それも奥歯が替わる時期です(年長時は前歯中心)。そうすると、奥歯で噛もうと思ったら奥歯がない…(本人もびっくり、ですよね)。この頃、ようやく「小学1年生の事故のリスク」が言われるようになってきましたが、それは誤嚥窒息も同じ。小学校に入ったとは言え、心理的にはまだ未就学児に近い。でも、環境は小学校で、本人も周囲のおとなも小学生の気持ち。この年齢はややこしいのです。

 

 もちろん、人間、いつかは必ず、丸こんにゃくも食べますし、ウズラの卵も丸のまま食べるようになります。「だから、園で出してもいいだろう」という理屈はありますが、私は「他人から預かっている子どもの命に対して、責任を負う危険をおかしてまで『練習』をする必要はないですよね」と言います。ただし、心配な保護者さんもずっと読んでいておわかりの通り、クラスの先生たちや看護師さんたちが(数人や一人)心配していても、園はそう簡単に変わりません(私立園であっても)。「安全」の5−3にも置いてあるこの兵庫県の事例集も参考に、園と話し合っていただけるとよいかなと思います。

 

 いかがでしょうか? また、結果をお知らせくださいね。

 

 

ーーー

2)さて、次、はまゆげ先生、お待たせしました! 
ーーー
 いつも大切な情報をありがとうございます。自園での具体的な取り組みにつなげています。今回は、とってもモヤモヤすることがあり、ご意見を伺えればと思い書き込みました。大津市での交通事故の裁判報道のことです(私自身、この事故には衝撃を受け、深い悲しみを感じています)。

 

 裁判の様子については、テレビをはじめ、様々なメディアでの報道がありました。そこで加害者(になってしまった)被告は、「罪の意識薄い」とも言われて(報道されて)います。

 

 以下、2019/7/18付日本経済新聞 朝刊より引用

「罪の意識薄い」 保護者ら悲しみ
 検察官が事故に巻き込まれた園児らの名前を1人ずつ読み上げると、法廷にすすり泣きが漏れた。保育園児ら16人が死傷した事故で17日に開かれた大津地裁の初公判。新立文子被告(52)は手元の資料に目を落とし、終始うつむいたままだった。

 白い薄手のシャツに黒っぽいズボン姿で出廷した新立被告は傍聴席を向いて一礼し、証言台へ。裁判長から起訴内容に間違いがないか問われると、小さな声で「ありません」と答えた。
保護者らの代理人弁護士によると、遺族や保護者ら少なくとも25人が傍聴した。新立被告は被害者参加制度を利用して検察側に座った遺族らと目を合わすことはなかった。
 「罪の意識が薄いのでは」。代理人弁護士は閉廷後に記者会見し保護者の声を紹介した。重傷を負い入院中の女児(3)の両親は「反省が見受けられない。言葉を交わせないなら態度で謝罪の意を示してほしかった」と話したという。
(引用終わり)

 

 社会的にとても大きな事故であったということは、もちろん承知していますが、この裁判に関する報道内容は、被告を抹殺(社会的にも、もしかしたら本当の意味での抹殺…自死?)してしまうものに思えます。こうすればよかった(これも無茶な話ですが)というものではなく、ただただ責めるだけの報道。大きな違和感を感じます。

 

 今回の事故は、罪の意識よりも、激しい後悔と申し訳ないという気持ちが出るのではないのでしょうか。(推察ですが。)

 

 登戸での殺傷事件は、明らかな殺意があっての”事件”。今回は不注意での”事故”です。日々交通事故・死亡事故の報道はされています。中には小さいお子さんが亡くなってしまった事故も少なくありません。が、今回ほど加害者を抹殺するような責め立てる報道はされていないように感じます。こんな、失敗をしてしまった人を責め立てる風潮に乗っかってしまっていいのでしょうか? (テレビ報道を目にした時にも感じましたが、決定的だったのは、この裁判の記事が当園を運営する本部から、わざわざメールで送られてきたことです。)

 

 ぜひご意見をお聞かせください。
ーーーー

 以下、まったくの私見ですが…。大津の交通事故自体、当初は社会と報道側の不勉強ゆえに「物語」に仕立てあげられそうになりました(「なぜあんな所に子どもたちが?」「園庭がないなんて」等々)。そこらへんはネットの力のおかげで取り下げられました。記者会見で園長を泣かせるような質問をし、園長の号泣シーンを報道が撮って、「物語」が終息しました(それ以外は「交通事故」以外の物語性が報道の立場としてなかったからでしょう)。その後、「加害者」のほうへ報道の関心は移ったわけです。その後の市原の事故もあって、「保育士さん、ありがとう」という不気味な物語になりかけましたが、さすがに保育士さんたちがゾッとしたのでしょう、これも短めに終わりました。

 

 今は必ずしも「報道=マスコミ」ではないので、ネットも含めて「報道」と呼びますが、報道はとにかく「物語」がほしいのです。物語を読みたがっているのは、報道を読んでいる私たちも同じです。そして、物語に必要なのは、「悪者」ですよね。今回の「悪者」は、右折した車の運転者です。それだけのこと、と言ってしまったら悪いかもしれませんが、実際、それまでのことです。

 

 はまゆげ先生、ちょっと考えてみてください。この右折車の運転者が55歳の男性だったら、このニュースを読んであなたは同じように考えましたか? これが22歳の女性だったら? 22歳の男性だったら? おそらくはまゆげ先生の感じ方はそれぞれ違うはずです。実際、今でも私のまわりでは話題になりますが、あの記者会見で号泣した園長先生が男性だったら、社会はどう感じたでしょう? 逆に、あの女性の園長がまったく涙も見せず、理事長、副理事長と同じように淡々と回答したら? あるいは、同じ理事長、副理事長が号泣していたら? 「物語」に対する感情的な反応は人(=解釈の背景をいろいろ持った人たちそれぞれ)によって違うので、このようにひとつ条件を変えるだけで、はまゆげ先生の感じ方も、私の感じ方もまったく違うのです。

 

 ちなみに、交通事故は「事故」ですが、どんなに自動車自体の安全設備が良くなっても、対歩行者、対自転車に対する安全を確保する最後の砦は運転者です。そして、自動車は高速で走る鉄の塊であり、乗っている側には人を殺す力さえ与えるハザードです。右折で焦れば、あるいは注意を欠けば、玉突きで歩行者や自転車に害を及ぼすことを運転者は理解していなければなりません。私自身、米国で左折車(=日本で言う右折車)にぶつかられていますから、この点ははっきり言います。私がぶつかられていなかったら、こんなふうには言わなかったかもしれません(ね、違うんですよ、解釈する側の条件によって、人の認知は)。

 

 ところが、運転者は「大丈夫だろう」(楽観バイアス)を強く持って運転をしている。「大変なことになることもある」という事実を理解してもらうために、報道は重要です。

 

 最後。本人に「罪の意識が見られない」という部分ですが、心理学の視点からすると、本人もいまだに現実感がないのかもしれません。特に今回の場合、右折車は直接、子どもたちの中に突っ込んでいませんから、よけいにそうなのかもしれませんが、それ以前に、人間は非常にショックなことを体験すると現実感覚を失いますから(心が破綻するのを防ぐためのシステム)。この部分は、私の推測でしかありません。

 

 いかがでしょう?

詰まりかけの時+もうひとつ

  • 2019.07.08 Monday
  • 09:29

まず、「ついうっかりぼんやり」先生からのお尋ねです。「『見えない』を体験する実験」はこちらです。でも、これを先生たちが読んでしまうと、決して体験できませんから園長先生や主任先生だけがお読みになってやり方をわかっていただき、そして、先生たちに向けて実施してください。もうひとつ、プールの監視がどれほど難しいかは、「プール活動、水遊びの安全」の一番下のゲーム(うわの空になる自分を体験するゲーム)でも体験していただけます。

 

さて、タナカ先生からいただいた質問です。

 3歳児が食材(スープの具材のえのきか、鶏肉の香味焼き)をのどに詰まらせた時に保育士がおこなった処置についての質問です。

 保育士は2名いました。児に「口を開けてごらん」を声をかけると児は開口し、大きな声で泣き続け、顔色が真っ赤だったとのこと。保育士は児の喉に白色の塊を発見、児の背中を叩いたところ、食べた物を全部吐いたとのことでした。吐いた食材が喉に詰まって窒息した事例がある、と伺ったので、今回のような場合、どのような処置が適切だったのでしょうか。赤十字社の指導教本によれば咳を促すことになりますが、その男児の母親は、男児が食材をよく詰まらせる、といいます。男児の口腔内の形状、機能、嚥下の機能等を診ていただく必要もあるでしょうか。
ーーー

 並木先生にいただいたお答えです(つまり、息はできている(泣いている)ようだがむせていない(咳をしていない)という場合は、息はできていても「自分で出す」反射ができていないのだから、頭を下げて背中をたたくということになるようです。ここで大事なのは、気道内異物除去の方法通り、「頭が下がった姿勢にする」という点でしょう。

(以下、お答え) 

 咳はしていない、むせていない、泣いている、ということでしたら、乳児の場合、のどに詰まっている以外の可能性も考えられます。たとえば、口の中にワカメなどがへばりついたなどの違和感です。これでも泣くことがありますので、口の中を確認すること(あわてて指をつっこんだりはせずに、落ち着いて口を開けさせ、中を見る)。

 

 お尋ねのケースは3歳児、顔を赤くして泣いていたということですので、まず呼吸はできています。でも、詰まっている(詰まりかけている)かもと思ったら、頭を低くして背中をたたきます。頭を下げていれば、たたいた時に吐いた食材が喉に詰まる危険性は低いと思います。数回たたいても取れなければ腹部突き上げです。

 

誤嚥に関する質問に対するお答え

  • 2019.01.26 Saturday
  • 12:17

先日の研修会で、「乾いた海苔」「一辺が1センチの三角形のこんにゃく」「1×1×3センチぐらいの高野豆腐」は安全かというお尋ねをいただきました。私にはお答えしかねるので、「保育の安全シート」「救急動画」の並木先生にお聞きしました。

 

1−7にも「これなら安全、詰まらない、はない」と書きましたが、並木先生もやはり…

「完全に安全な形態は示せませんが、食品を提供する専門家の栄養士・調理員が安全に最も近い値を示して作り、食品を食べさせる専門家の保育者が適切な介助見守りをすることが、できる最善のことでしよう。それでも発生する事故のために救命手当」というお返事でした。並木先生自身の経験でも、いつも食べているパンを詰まらせたケース、いつも食べているこんにゃくを詰まらせたケースなどが実際にあるそうです。大きさや形に関しては「特に危ない」があるにしても、「これなら安全」はなく、「食べさせ方、食べ方、体調がからみあった場面で事故は発生するものかと思います」(並木先生)でしょう。

 

「1センチというのは咀嚼できるサイズでは?」と並木先生はおっしゃっていますが、何度でもくれぐれも言います、「1センチなら、なんでも詰まらないから大丈夫」ではありません。1−7に書いた通り、食道に行かず気管に入ってしまうような食べ(させ)方をしていたら、小さくても(気管に)詰まります。噛まずにどんどん飲み込めば、小さいものでも喉に詰まります。

 

海苔は並木先生が働いていた所では出していなかったようで、「子どもは海苔が好きなので、家庭では口を湿らせながら食べさせるようにしている」とのことです。

マグフォーマーの磁石について(事例)

  • 2019.01.12 Saturday
  • 22:09

 hiyoko先生、いつもコメントをありがとうございます(下の記事)。

 「餅つきは良いすが、餅食べるの慎重派」先生、餅つきの項にコメント、ありがとうございます。なぜかコメントを「公開」にできないので、コピペして公開しました。…そうですね…。いまどき、「文化の継承」では、世の中、納得しないでしょう。

 

 では、皆さま、今年もよろしくお願いいたします。

 

 さて、青エプロン先生から大事な事例報告をいただきました。製品安全担当の所さんにも共有しますね! ありがとうございます。

ーーーー

 

 いつも参考にさせていただいています。“保育の安全”にマグフォーマの記事が出ていたので事例として報告したいと思います。

 私の勤める保育園でもマグフォーマはどのクラスにも大人気の玩具です。製品の対象年齢は3歳頃〜とのことですが、0歳クラスから黒板にパタパタくっつけたり繋げて電車に見立てたりして楽しんでいます。
 しかし、あるときひとつのマグフォーマの磁石が抜けていることに気がつきました。なんと、磁石部分にヒビが入って中の磁石が抜けてしまっていたのです。大慌てで職員と全てのマグフォーマを回収し確認しました。幸い抜けた磁石は箱の中に見つかったのですが、他にも磁石部分にヒビが入っているもの、入りそうなものがたくさん見つかりました(特に六角形のものに多くありました)。

 マグネット自体が強力なため、プラスチック部分にも負荷がかかっているのでしょうか。原因の特定まではできませんが、マグフォーマは高価なため、なかなか買い換えることもできず購入してから7年ほど経っていたようです。毎日のように遊んでいるので、プラスチックの劣化は相当あるものと思います。これを受けて、劣化している玩具は処分しようという動きになりました。
 玩具の定期点検がとても重要だと感じる出来事でした。
 なにかの参考になれば幸いです。

トイレットペーパーの筒に入るおもちゃについて

  • 2018.11.25 Sunday
  • 15:57

 

あい先生からお尋ねです。

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ホースのポットン落としが乳児のおもちゃで良いとお聞きしましたが、うちの園でもチェーン・ホースのポットン落としがあり子供たちの大好きな遊びの1つなのですが、ホースもチェーンもトイレットペーパーの芯にはいってしまうので、危ないのでダメだと上司に言われました。トイレットペーパーの芯に入るものは全て保育現場からなくすべきなのでしょうか。手先を使って遊ぶおもちゃは、乳児には必要だと思うのですが。

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あい先生、はい、私は確かに「ペットボトルのフタを2つ、くっつけたポットン落としより、カラーのホースを5センチぐらいに切ったものを」とお伝えしています。フタをくっつけるなら3つ以上。でも、くっつけるのは面倒だから、ならばホース、と。チェーリングも「割れてるのを口に入れたら危ないけど、つながっているなら口に入れても」と言います。

 

こちら(2−1)の中でリンクしたこの文書にまとめた通り、実は「トイレットペーパーに入るかどうか」という簡単な話ではないのですが、確かに、喉の中に入ってしまうという意味では、「トイレットペーパーの筒程度の穴を通る」は重要です。でも、私がお伝えしているカラーのホースは長さが4センチとか5センチ。つまり、上の文書で言う「32センチ」の穴も通りますが、飲み込めない「長さ」を保証しています。チェーリングも32センチの穴を通りますが、先生たちはたいてい、オリンピックのマークのように横にもつなげたチェーリングを長い鎖にしています(1本だけのチェーリングでは切れやすいから)。そうすると、やはり「長さ」が保証されています。上の文書の2ページの真ん中にも絵入りで書いてありますが、飲み込みきれない「長さ」にするというのは大切です。

 

ですから、誤嚥、誤飲という意味で危険なのは、2−1の「保育士さんの『これは心配』を基準にして」に書いた通り、上に書いた「長さ」がない、球状または球状に近い、特に表面がつるつる系の、塊状のものです。時々、キッチン・スポンジを切ったものやフェルトを持っていらして、「これも飲み込めますか?」とお尋ねになる先生もいらっしゃいます。もちろん、1センチ角とかであれば「危ないかもね」と言いますが、3センチもあれば「これ、一気に飲み込めます?」と私もお聞きします。「絶対に飲み込めない」とは言いません。鎖につないだチェーリングだって、口に入れていた部分が切れて飲み込む可能性はゼロではありません。でも、チェーリングで窒息はできません…。長さ4センチのカラーホースを噛み切れる子どもはいません…。

 

うーん。いかがでしょうか。単純に「穴を通る」だけだとそういうことになってしまうのですが…。でも、そう思い込んでいらっしゃる先生に「そうか」と納得していただくのはなかなか難しいかもしれません。人間、一度、「こう」と言ってしまうと、「あ、違っていたのか」と思っていてもなかなか軌道修正できないので…。

 

あい先生、皆さま、お考えをお聞かせください。

餅つき(再掲)

  • 2018.07.10 Tuesday
  • 15:43

研修会で「餅つき」についてお尋ねがありましたので、餅つきの記事を再掲します。

こちらです(2015年11月9日)

 

どなたか、下の「抹茶」、ご意見をください!

 

かけふだ

餅つき(再掲)

  • 2017.11.08 Wednesday
  • 22:24

餅つきの季節になりましたので、2015年に書いたスレッドを再掲しておきます。書き足すことがあったら、後で。

http://blog.daycaresafety.org/?eid=33

スーパーボール、ぷよぷよボール(ジェリーボール)

  • 2017.07.24 Monday
  • 21:52

Mickey先生から、ご質問をいただきました。

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先日の研修会で、スーパーボールの危険性についてのお話があり、私の園でも夏祭りで「すくい遊び」の中にスーパーボールが入るという事で、のけてもらうよう話しました。ですが、話をした次の日には納品という事で、検討はしてくださったものの、今年の対応は難しいという事でした。立札や注意喚起することで対応するとのことです。来年度に向けては対応していけるようにしたいとの事です。


この時、夏まつりでは飴すくいもあるので、アメもいけないのではないか?と言われたようですが、どのように対応していけばよいか教えてください。また、研修で勧めていただいたぷよぷよボールですが、すごくきれいですが、やはり口に入れてしまいそうだと感じたのですが、その辺りはどうなのでしょうか?

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お答えします。

スーパーボールは、とにかく家庭での死亡事例もあり、保育園でいつ起きてもおかしくありません。このページの「イチゴのトントンおままごと」の下、またさらに下にも「傷害速報」の事例があります(リンク先のページの下のほうにあるPDFを見てください)。

http://daycaresafety.org/topics_acc_ingestion.html

 

すでに買ってしまっているのであれば、今年に関しては、1)保育者、保護者が見ているところですくう、2)口には絶対に入れさせない、3)そして、すくったボールは戻し、絶対に家に持って帰らせない、を徹底してください。

 

「飴すくい」ですが、飴ももちろん危険です。飴は、口の中に入れた状態で子どもが動き回る前提ですよね。他のお菓子と違って、「飴が溶けるまで、じっと座っていなさい」とは言えません。ということは、飴を口の中に入れた状態で歩き回り、急に笑い出したり、つまずいたり、驚かされたりしたら、「んぐ」と詰まる可能性は十分あります。米国の統計では、子どもが窒息で救急搬送される食べ物のトップのひとつが、硬いアメです。

「傷害速報」の中に、タバコ型菓子を食べて歩きまわっていて転び、詰まって亡くなった事故がこちらにあります。つまずいた衝撃で十分、窒息し、出なければこのお子さんのように亡くなります。「詰まっても、きっと出るだろう」は、希望的観測にすぎません。

http://daycaresafety.org/topics_choking.html#sokuho

 

こちらの報告書の食べ物の誤嚥でも、アメは出てきます。

(「安全に関するトピックス」の5−3、公益財団法人兵庫県保育協会さんと作った事例集)

https://www.hyogo-hoikukyokai.or.jp/pdf/hoikusyo_risk.pdf

「じゃあ、園ではすくうだけで、家に持って帰ればいい」…? それでは、スーパーボールすくいと一緒ですね。「園からもらって帰ってきたアメで窒息死した」、保育園としてこれは受け入れられるリスクでしょうか。

 

ぷよぷよボール(または、ジェリーボール。吸水ポリマーでできたもの。水を吸うとふくらむ)は、水を含んだものをさわってみましたか? かなりもろいです。確かにこれだって、口に入れて絶対安全!とは言えません。でも、スーパーボールよりは「ずっとマシ」です。どうしても「スーパーボールすくい」をしたいなら「ぷよぷよボールすくい」にしたほうがいいですよということであって、「ぷよぷよボールすくいをしてください」とは、私は言っていません。小さいプラスチックの金魚を浮かべて「金魚すくい」をしてもいいわけですから…。

 

そして、その時にもお話ししましたが、ぷよぷよボールの乾いた状態のものを子どもが口に入れると、体内で水を吸ってふくらむのできわめて危険です。

http://daycaresafety.org/topics_choking.html#expandable

 

いかがでしょうか。

 

かけふだ

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